トウモロコシ生地とメキシカンチョコレートで作る、とろりとクリーミーな温かい飲み物。約30分で作れます。
このレシピについて
アトーレ・デ・チョコラテ(atole de chocolate)は、スペイン到来以前のメキシコの食を代表するふたつの食材、トウモロコシとカカオを組み合わせた飲み物です。マサ(トウモロコシ生地)を水とピロンシージョ(piloncillo/未精製のきび砂糖)、メキシカンチョコレートと一緒に煮て、なめらかでビロードのようなとろみに仕上げます。体の芯から温まる、濃厚な一杯です。
歴史と由来
チョコレートのアトーレは、メソアメリカの食を支えたふたつの柱、トウモロコシとカカオが出会った飲み物です。どちらも、スペイン到来以前の人々にとって神々からの贈り物と考えられていました。マヤの創世神話を伝える『ポポル・ヴフ(Popol Vuh)』では、神々はトウモロコシから人間を作ったとされています。一方のカカオはとても貴重で、メソアメリカの広い地域で交換の通貨としても使われていました。 メシカ(アステカ)の人々は、カカオの飲み物「カカワトル(cacahuatl)」をトウモロコシのアトーレ(atole)と合わせた古い形の飲み物を作っていたといわれ、それは主に貴族や神官のためのものでした。スペイン人が到来して砂糖が伝わると、レシピは甘くなり、あらゆる階層の人々に広がりました。 植民地時代には、チョコレートのアトーレは修道院の朝食に欠かせない飲み物となり、修道女たちがシナモンやバニラを加えてレシピを磨いていったと伝えられます。今のメキシコの市場でも、アトーレの屋台には数多くの種類が並びますが、チョコレート味はいまも変わらぬ人気を誇っています。
栄養成分 1人分あたり
220
エネルギー
4g
たんぱく質
38g
炭水化物
6g
脂質
2g
食物繊維
40mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
マサ(トウモロコシ生地)100gを冷たい水240mlに溶かし、だまがなくなるまでよく混ぜます。こしておきます。

💡 代わりに、マサ・アリーナ(masa harina/トウモロコシ粉)大さじ3を水に溶いて使うこともできます。
- 2
中くらいの鍋に水1リットル、シナモンスティック1本、削ったピロンシージョ80gを入れて中火にかけます。混ぜながらピロンシージョを溶かします。

- 3
メキシカンチョコレート1枚(90g)を細かく刻み、ピロンシージョを溶かした湯に加えます。完全に溶けるまで混ぜます。

- 4
こしたマサの液を、木べらで絶えず混ぜながら細く少しずつ鍋に注ぎ入れます。

💡 少しずつ注ぎ、混ぜる手を止めないことが、なめらかに仕上げるコツです。
- 5
中弱火で15〜20分、混ぜ続けながら煮ます。とろみがつき、スプーンの背を覆うくらいになったら、シナモンを取り出します。

- 6
素焼きの器か大きめのマグに注ぎ、温かいうちに出します。タマレス(tamales)やパン・ドゥルセ(pan dulce)を添えてどうぞ。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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