ベラクルス風の赤いごはんに、甘く香ばしく揚げたプランテンを添えた、メキシコ湾岸の定番料理です。
このレシピについて
アロス・コン・プラタノ・フリート(arroz con plátano frito)は、ベラクルス風の赤いごはんに、甘くてカリッと揚げた料理用バナナ(プランテン)を添える一皿です。甘みと塩気が見事に調和する、メキシコ湾岸の定番の組み合わせです。
歴史と由来
赤いごはんと揚げたプランテンの組み合わせは、メキシコ湾岸、とくにベラクルス、タバスコ、カンペチェでとても愛されている、この地域を代表する取り合わせです。トマトと調味料で赤く色づいた味わい深いごはんと、熱い油で甘くキャラメル状になったプランテン。意外に思える組み合わせですが、食べてみると驚くほどよく合います。 プランテンは、植民地時代にアフリカ方面からメキシコへ伝わったとされます。メキシコ湾岸や太平洋岸の熱帯の気候によくなじみ、地元の食卓に欠かせない食材になりました。揚げたプランテンを食べる習慣には、アフリカ系の人々の食文化の影響もあるといわれ、やがてメキシコ風の赤いごはんと結びつきました。 ベラクルスでは、このごはんはほとんど何にでも合わせる万能のつけ合わせです。ア・ラ・ベラクルサナ(a la veracruzana)の魚料理、エビのモホ・デ・アホ(mojo de ajo)、カルネ・アサダ(carne asada)、豆料理、そしてこの地域で作られるさまざまな煮込みに添えられます。プランテンの甘さが、ごはんのトマトの酸味とサルサの辛さをほどよく和らげてくれます。 大切なのはプランテン選びです。皮が黒い、または黒い斑点がたくさん出た完熟のものを使うと、自然な甘みが出て、揚げたときにやわらかく仕上がります。青いものは硬くて味がなく、熟しすぎたものは崩れてしまいます。ちょうどよい熟し加減を見きわめることこそ、このシンプルな料理のこつです。 今では、メキシコの海岸沿いの大衆食堂やレストランのメニューに、熱帯のおおらかで色鮮やかな料理の代名詞として並んでいます。
栄養成分 1人分あたり
360
エネルギー
5g
たんぱく質
66g
炭水化物
8g
脂質
3g
食物繊維
320mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
赤いごはんを作ります。米360mlを冷水で、水が澄むまで洗います。水気をきります。鍋にサラダ油大さじ2を熱し、米を3〜4分、うっすら色づくまで炒めます。

💡 米が半透明から真珠のような白に変わるまで炒めるのが目安です。
- 2
トマト2個、玉ねぎ1/4個、にんにく1かけ、水120mlをミキサーにかけます。こして炒めた米に加え、米がトマトを吸うまで2分煮ます。

- 3
温かいチキンスープ600ml、塩を加え、お好みでパクチー(香菜)1枝とセラーノ(serrano)唐辛子1本を丸ごと入れます。沸騰したらふたをし、ごく弱火にして、ふたを開けずに20分炊きます。

💡 唐辛子は破らずに丸ごと入れると、辛くなりすぎずに風味だけが加わります。
- 4
完熟のプランテンの皮をむき、厚さ1.5cmの斜め切りにします。フライパンにたっぷりの油を入れ、中強火で熱します。

💡 甘く仕上げるには、皮が黒い、または黒い斑点の多いプランテンを使いましょう。
- 5
プランテンを片面3〜4分ずつ、こんがりとキャラメル状になるまで揚げます。キッチンペーパーにとって油をきります。赤いごはんを型やお玉で丸く盛り、まわりに揚げたプランテンを並べます。

💡 揚げたてのプランテンに塩をふると、甘みが引き立ちます。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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