米をきつね色に炒めてから、トマトのスープで炊き上げる、ぱらりと仕上がるメキシコの定番付け合わせです。
このレシピについて
アロス・ロホ(arroz rojo)は、メキシコの家庭料理に欠かせない定番の付け合わせです。米を油できつね色になるまで炒めてから、トマト、にんにく、玉ねぎをミキサーにかけたスープで炊き上げます。ぱらりとほどける赤い米はほっとする味わいで、豆の煮込みからモレ・ポブラノ(mole poblano)まで、どんな料理にもよく合います。米をよく洗ってでんぷんを落とし、じっくり炒め、炊いている間はふたを開けないことがおいしさの秘訣です。グリーンピースや刻んだにんじん、トウモロコシ、パクチーを加えるなど、家庭ごとにそれぞれの味があります。
歴史と由来
米がメキシコに伝わったのは16世紀ごろとされます。スペイン人によって、またフィリピンと太平洋岸のアカプルコを結んだマニラ・ガレオン(ガレオン貿易)を通じて、もたらされたといわれています。米はまたたく間に植民地時代の食卓に広まり、メキシコの料理人たちはトマトなど土地の食材を使って独自にアレンジしました。こうして生まれたのが、アロス・ロホ、またはアロス・ア・ラ・メヒカーナ(arroz a la mexicana)と呼ばれる今の味です。米を炊く前に炒める手法は、スペインから伝わったピラフの技法に通じるものと考えられています。大衆食堂や家庭では、スープ、メインの煮込み、豆、アグア・フレスカ(agua fresca)とともに並ぶ定食「コミーダ・コリーダ(comida corrida)」に欠かせない一品となりました。地域や家庭によって加える具材が異なるのも楽しいところです。
栄養成分 1人分あたり
245
エネルギー
5g
たんぱく質
44g
炭水化物
6g
脂質
2g
食物繊維
480mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
米をざるに入れ、流水の下で手でやさしくこすり洗いします。水が完全に透明になるまで、4〜5回ほどすすぎます。しっかり水をきり、10分ほど置きます。

💡 この工程が、べたつかずぱらりと仕上げるための最大のポイントです。
- 2
トマト、玉ねぎ、にんにくを、チキンブイヨン120mlとともにミキサーにかけ、なめらかなピューレにします。とっておきます。

- 3
厚手の鍋にサラダ油を入れ、中火で熱します。水をきった米を加え、木べらで絶えず混ぜながら5〜7分炒めます。米粒がきつね色になり、混ぜると砂のようなさらさらした音がすれば大丈夫です。

💡 むらなく色づけ、焦がさないよう、手を止めずに混ぜ続けましょう。
- 4
鍋を傾けて余分な油を取り除きます。熱い米にトマトのピューレを注ぎます(勢いよく泡立つので注意します)。よく混ぜ、中火で3分ほど混ぜながら煮て、ピューレを米に少し吸わせます。

- 5
温めた残りのチキンブイヨン、塩、お好みでグリーンピースとにんじんを加えます。火を強めて煮立たせたら弱火にし、ふたをして18〜20分炊きます。この間、ふたを開けたり混ぜたりしないでください。

💡 ふたを開けたくなっても我慢しましょう。米に火を通すのは蒸気です。
- 6
火を止め、ふたをしたまま5分蒸らします。ふたを開け、フォークでやさしくほぐします。付け合わせとして盛りつけます。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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