こんがり揚げたプランテンを鶏がらスープで煮込んだ、タバスコやベラクルスの家庭のスープ。自然なとろみとやさしい甘みが魅力です。
このレシピについて
ソパ・デ・プラタノ・マチョ(sopa de plátano macho)は、揚げた料理用バナナ(プランテン)を鶏がらスープで煮込み、クリームとフレッシュハーブを添えたやさしい味わいのスープです。タバスコやベラクルスの郷土料理で、南国らしい独特の風味が楽しめます。
歴史と由来
ソパ・デ・プラタノ・マチョは、メキシコ南東部の料理の宝ともいえるスープです。とくにタバスコ州とベラクルス州に深く根づいています。この地域では料理用バナナ(プランテン)がたくさん育ち、郷土料理の柱となっています。このスープは、庭先や地元の市場で手に入る食材を最大限に生かそうとした、農村の料理人たちの工夫から生まれました。 生で食べる普通のバナナと違い、プランテンは加熱することでおいしさが引き出されます。熱い油で揚げるとこんがりと色づき、甘みと塩気が重なる複雑な味わいになり、香りのよいスープに溶け込むことでその味がいっそう引き立ちます。トマト、玉ねぎ、にんにく、そしてメキシコ料理に欠かせない香草エパソーテ(epazote)を合わせることで、この土地ならではの味の土台ができあがります。 タバスコの台所では、プランテンがちょうどよく熟す雨季にとくによく作られます。手の込んだものには、エビや干し魚を加えることもあり、川や潟湖が身近なこの土地らしさが表れています。ベラクルスでは、辛みを足すためにハラペーニョを加えます。 今もこのスープは、メキシコの熱帯地方の家庭料理、ほっとするおふくろの味の象徴として、家族の食卓や伝統を守る市場の大衆食堂で親しまれています。もともとは乳製品を使わず、プランテンのでんぷんだけで生まれるクリーミーな口当たりが特徴です。
栄養成分 1人分あたり
310
エネルギー
8g
たんぱく質
42g
炭水化物
14g
脂質
4g
食物繊維
540mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
熟したプランテン2本(黄色い皮に黒い斑点が出たもの)の皮をむき、1.5cm幅の輪切りにします。中強火で熱した油で、両面がきつね色になるまで片面3〜4分ずつ揚げ焼きにします。キッチンペーパーにとって油をきります。

💡 熟したプランテンを使うと、青いものより甘くクリーミーに仕上がります。
- 2
同じ鍋の余分な油を除き、みじん切りにした玉ねぎ1/2個、にんにく2かけ、皮をむいて刻んだトマト2個を中火で8分炒めます。トマトから汁が出てくるまでが目安です。

- 3
炒めた野菜に揚げたプランテンを加えます。温めた鶏がらスープ1lを注ぎ、中火で15分煮ます。

- 4
マッシャーか木べらで、スープの中のプランテンをいくつか軽くつぶし、自然なとろみをつけます。塩、こしょう、生のエパソーテ3枝を加えます。

💡 全部つぶしてしまうと食感がなくなるので、一部だけにしましょう。
- 5
さらに5分煮ます。深めの器に盛り、中央にサワークリームをのせ、紫玉ねぎの酢漬けとコーントルティーヤを添えて出します。

💡 仕上げに加える生のエパソーテが味の決め手です。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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