本文へスキップ
モレ・ポブラノ
モーレむずかしい

モレ・ポブラノ

180 min (60 下ごしらえ + 120 調理) むずかしい 10 人分 Puebla
Edmond Bojalil
Edmond Bojalil

Recetas Mexas

公開日: 2026年2月4日 · 更新日: 2026年8月11日
シェア:
唐辛子、チョコレート、スパイスを合わせた奥深いソースを鶏肉にかける、プエブラ州を代表するお祝いの料理です。

このレシピについて

モレ・ポブラノ(mole poblano)は、メキシコ料理を代表するひと皿であり、プエブラ州の誇りでもあります。ムラート(mulato)、アンチョ(ancho)、パシージャ(pasilla)の3種の唐辛子に、チョコレート、スパイス、ナッツ、種実類など20種類以上の材料を合わせた、奥深いソースです。伝統的には七面鳥や鶏肉にかけて食べ、大切なお祝いの席のために作られます。

歴史と由来

モレ・ポブラノは、メキシコ料理における「バロック」の象徴ともいわれる料理です。もっとも広く知られている伝説によれば、17世紀、プエブラのサンタ・ロサ修道院で、修道女アンドレア・デ・ラ・アスンシオン(Sor Andrea de la Asunción)が偶然生み出したとされます。高位の聖職者が修道院を訪れることになり、厨房にあった材料をすべて混ぜ合わせたのが始まりだといいます。20種類以上の材料は、ふたつの世界の出会いを映しています。先スペイン期のメキシコの唐辛子とカカオに、スペイン人がもたらしたスパイスやナッツ、調理技術が重なりました。伝統的には七面鳥にかけ、結婚式や洗礼式、15歳の成人祝い(キンセアニェーラ/quinceañera)、死者の日(Día de Muertos)などで振る舞われる、メキシコでもっとも重要な祝祭料理のひとつです。仕込みに何日もかけることもあり、「急いで作ったモレは味がしない」ということわざがあるほど、愛情と根気が大切だとされています。

栄養成分 1人分あたり

580

エネルギー

35g

たんぱく質

48g

炭水化物

28g

脂質

6g

食物繊維

950mg

ナトリウム

* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。

作り方

  1. 1

    鶏肉を、玉ねぎ、にんにく、塩、香草と一緒に水から35分ゆでます。ゆで汁(スープ)と鶏肉は取っておきます。

    手順 1
  2. 2

    ムラート、アンチョ、パシージャ、チポトレの唐辛子すべてのヘタと種、筋を取り除きます。油をひかないコマル(comal)またはフライパンを中火にかけ、へらで押さえながら片面20〜30秒ずつ炒ります。熱湯に25分浸して戻します。

    手順 2

    💡 唐辛子は種類ごとに厚みが違うので、別々に炒りましょう。焦がすとモレが苦くなります。

  3. 3

    同じコマルで、アーモンド、ピーナッツ、ごま、レーズンをそれぞれ別に、中弱火で2〜3分ずつ、軽く色づくまで炒ります。

    手順 3
  4. 4

    熟した料理用バナナを輪切りにし、少量のラードで両面がこんがりするまで揚げ焼きにします。同じ油でトルティーヤとかたくなったパンを、カリッと濃い色になるまで揚げます。

    手順 4
  5. 5

    トマト、玉ねぎ、にんにくをコマルで10分ほど焼き、やわらかくします。

    手順 5
  6. 6

    何回かに分けてミキサーにかけます。まず戻した唐辛子をスープの一部と一緒に、次に炒ったナッツと種、続いて揚げたバナナ、トルティーヤ、パン、最後に焼いたトマトとスパイス(シナモン、オールスパイス、クローブ、アニス、クミン)です。すべてざるでこします。

    手順 6

    💡 それぞれ2〜3分ずつ、しっかり攪拌してください。攪拌が足りないと、ざらついた食感のモレになります。

  7. 7

    厚手の大鍋にラードを入れ、中強火で熱します。こしたソースを一気に注ぎ入れます(激しく煮立ちます)。15分間、絶えず混ぜ続けます。

    手順 7
  8. 8

    割ったメキシカンチョコレート、砂糖、鶏のスープ480mlを加えます。ごく弱火にし、焦げつかないよう5分ごとに混ぜながら45分煮込みます。

    手順 8

    💡 ふつふつと静かに煮立つ状態を保ちます。はねるようなら火が強すぎます。

  9. 9

    鍋の縁から脂が浮き出て、スプーンの背をおおうくらいのとろみがついたら完成です。塩、砂糖、辛さを調えます。

    手順 9
  10. 10

    鶏肉をモレに加え、さらに15分煮て味をしみ込ませます。

    手順 10
  11. 11

    鶏肉にモレをたっぷりかけて盛り、炒りごまを散らします。アロス・ロホ(arroz rojo/メキシコ風トマトライス)とコーントルティーヤを添えましょう。

    手順 11

    💡 モレは翌日のほうがおいしくなります。ソースを前日に作っておき、温め直してもかまいません。

よくある質問

このレシピについてよくある質問

モレ・ポブラノとはどんな料理ですか?

プエブラ発祥の、とろみのある奥深いソースで、メキシコの国民的料理のひとつとされています。乾燥唐辛子(ムラート、アンチョ、パシージャ、チポトレ)、チョコレート、スパイス(シナモン、クローブ、アニス)、ナッツや種実(アーモンド、ピーナッツ、ごま)、レーズン、焦がしたトルティーヤ、トーストしたパンなど、20〜30種類の材料を使います。鶏肉や七面鳥にかけ、ごはんを添えていただきます。

モレ・ポブラノは誰が考え出したのですか?

よく知られた伝説では、17世紀にプエブラのサンタ・ロサ修道院の修道女たちが、高位の来客をもてなすために即興で作ったとされています。一方で多くの歴史研究者は、先スペイン期のソースが、スペイン人の持ち込んだ材料と結びついて少しずつ発展したものと考えています。モレの語源は、ナワトル語で「ソース」を意味するムリ(mulli)です。

モレ・ポブラノはどんな味ですか?

甘さ、辛さ、スモーキーさ、土のような香り、ほのかな苦み、そして深いスパイスの香りが一度に押し寄せる味わいです。チョコレートはほろ苦さとまろやかさを、唐辛子は辛みと燻香を、スパイスは温かみを、ナッツはコクを与えます。チョコレートソースではなく、カカオは数多い材料のひとつにすぎません。

本格的なモレ・ポブラノには何種類の材料を使いますか?

伝統的なレシピでは20〜30種類ほどで、家庭によってはさらに多く使います。基本となるのは、ムラート、アンチョ、パシージャの「3種の唐辛子」とチポトレ、トマト、トマティーヨ(tomatillo)、にんにく、玉ねぎ、アーモンド、ピーナッツ、ごま、レーズン、料理用バナナ、トルティーヤ、パン、メキシカンチョコレート、シナモン、クローブ、アニス、こしょう、七面鳥か鶏のスープです。

モレ・ポブラノを作るのにどのくらい時間がかかりますか?

一から作ると4〜6時間ほどかかります。唐辛子を炒り、種やスパイスを煎り、乾物を揚げ、何回かに分けてミキサーにかけ、最後に味をなじませるため少なくとも1時間は煮込みます。伝統的には1〜2日前に仕込みます。寝かせることで味がよくなるからです。

日本でモレのペーストは手に入りますか?

メキシコ食材を扱う輸入食材店やオンラインショップで、瓶詰めのモレペーストが見つかることがあります。質のよいペーストを使えば、何時間もの手間を省けます。鶏か七面鳥のスープでのばし、20〜30分ほど煮立ててとろみがつけば完成です。

このレシピを作ってみましたか?

ワンタップで評価できます。アカウントは不要です。

またはレビューを書く

このレシピを評価する

Edmond Bojalil
Edmond Bojalil

Recetas Mexas 創設者

メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。

続きを読む

関連レシピ

このレシピは気に入りましたか?

TikTokでメキシコ料理のレシピやお店の動画を公開中。最新情報はメールでもお届けします。

TikTokでフォロー