あめ色玉ねぎとパシージャ唐辛子の深い香りに、とろけるチワワチーズをのせて焼き上げるメキシコ風オニオングラタンスープです。
このレシピについて
ソパ・デ・セボジャ・メヒカーナ(sopa de cebolla mexicana)は、じっくりあめ色に炒めた玉ねぎに、パシージャ(pasilla)唐辛子と牛肉のスープを合わせ、チワワチーズ(queso Chihuahua)をとろりと焼きつけたメキシコ風のオニオンスープです。おなじみのオニオングラタンスープを、乾燥唐辛子でメキシコらしく仕立てました。
歴史と由来
メキシコ風のオニオンスープは、フランスの定番オニオンスープを、メキシコ中央部の食材と技法でアレンジした興味深い一品です。その始まりは20世紀半ばのメキシコシティのレストランにさかのぼるといわれます。当時、格式のある店ではフランス料理の影響が強く、メキシコの料理人たちは地元の素材を取り入れて独自の個性を打ち出しはじめました。 パシージャ唐辛子の名前は、乾燥させたときのしわの寄った黒っぽい見た目から「小さな干しぶどう」を意味します。ドライフルーツやビターチョコレート、土のような香りに、ゆっくりと広がる穏やかな辛さが加わり、ヨーロッパのレシピでは出せない複雑な味わいをスープにもたらします。この乾燥唐辛子は、バヒオ地方やメキシコ中央部の料理を支える柱のひとつです。 メキシコの玉ねぎは一般に甘くまろやかで、45〜60分かけてゆっくり炒めることで、ツンとした辛みが消え、キャラメルのような深い甘みに変わります。これこそがこのスープの香りの土台です。 現代のメキシコ料理店では、素焼きの小さな器に盛り、トスターダや焼いたボリージョ(bolillo)をのせて、チワワチーズをたっぷり焼きつけて出されます。冷たい北風ノルテ(norte)が吹く季節や、中央高原の肌寒い夜に、体を芯から温めてくれる一品です。
栄養成分 1人分あたり
290
エネルギー
12g
たんぱく質
30g
炭水化物
14g
脂質
4g
食物繊維
720mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
大きめの玉ねぎ6個を薄切りにします。大きな鍋にバター大さじ3と油大さじ1を熱し、玉ねぎと塩小さじ1を入れます。中弱火で10分ごとに混ぜながら、45〜60分かけて濃いあめ色になるまで炒めます。

💡 あせりは禁物です。急いで炒めると苦みが出てしまいます。
- 2
玉ねぎを炒めている間に、パシージャ唐辛子2本を湯に15分ひたしてもどします。種と筋を取り除き、もどし汁少々といっしょにミキサーにかけます。

- 3
あめ色になった玉ねぎに、みじん切りにしたにんにく2片を加えて1分炒めます。こしたパシージャ唐辛子のペーストを加え、5分煮ます。

- 4
温めた牛肉のスープ1.2L、タイム、ローリエを加えて味をととのえます。弱火で20分煮込みます。

💡 手作りの牛肉のスープを使うと、仕上がりがまったく違います。
- 5
耐熱の器に盛ります。トーストしたボリージョを1枚のせ、すりおろしたチワワチーズ200gをたっぷりかけます。グリルで3〜4分、こんがり焼き色がつくまで焼きます。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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