挽いたカボチャの種とゆで卵を包んで巻き上げる、ユカタンの大きなタマル。ハバネロ入りのトマトソースをかけて楽しみます。
このレシピについて
ブラソ・デ・レイナ(brazo de reina)は、ユカタンに伝わる大きなロール状のタマルです。マサ(トウモロコシ生地)に、挽いたカボチャの種と刻んだゆで卵を包み、バナナの葉で巻いて蒸し上げます。切り分けたら、ハバネロ入りのトマトソースをたっぷりかけていただきます。ユカタン料理らしい、力強く個性的な味わいの一品です。
歴史と由来
ブラソ・デ・レイナは、「女王の腕」という華やかな名前をもつユカタンのタマルです。ほかの多くのタマレス(tamales)のように1個ずつ包むのではなく、大きなロール状に作ってから切り分けるのが特徴です。その形がヨーロッパのロールケーキ「ブラソ・デ・ヒターノ(brazo de gitano)」を思わせることから、この名がついたといわれます。具に使う挽いたカボチャの種はマヤ語で「シキル(sikil)」と呼ばれ、この料理が先スペイン期に根ざしていることを物語っています。カボチャとその種はマヤの人々にとって欠かせない食べ物で、トウモロコシや豆とともにミルパ(milpa)と呼ばれる畑で育てられてきました。具に加えるゆで卵は、スペインによる征服のあとに取り入れられたものです。ニシュタマル(アルカリ処理したトウモロコシ)から作るマサをバナナの葉に広げ、カボチャの種と卵をのせて丁寧に巻き、蒸し上げます。仕上がりはやわらかく香り高く、輪切りにして、焼いたトマトとハバネロのソースをかけて食べます。メリダやユカタンの町や村では、結婚式や洗礼式などのお祝いに登場する料理で、死者の日(Día de Muertos)には「ハナル・ピシャン(hanal pixan)」と呼ばれるお供えとして祭壇にも並びます。
栄養成分 1人分あたり
380
エネルギー
14g
たんぱく質
42g
炭水化物
18g
脂質
5g
食物繊維
480mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
カボチャの種をコマル(comal)かフライパンに入れ、中火で、ふくらんで軽く色づくまで煎ります。モルカヘテ(molcajete)かミキサーで、細かい粉状になるまで挽きます。

💡 煎りすぎると苦くなるので注意します。
- 2
マサに溶かしたラード、塩、少量のスープを加えて混ぜ、やわらかく扱いやすい生地にします。

💡 生地を小さく丸めて水に落とし、浮けばちょうどよい状態です。
- 3
バナナの葉を広げ、マサを厚さ1cmほどに均一に塗り広げます。

💡 バナナの葉は使う前にさっと火にかざすと、やわらかくなって扱いやすくなります。
- 4
挽いたカボチャの種をマサの上に広げ、刻んだゆで卵を散らします。ロールケーキを巻く要領で、ゆっくりと巻いていきます。

💡 葉の縁にはマサを塗らずに残しておくと、しっかり閉じられます。
- 5
巻いたものをさらにバナナの葉で包み、葉を裂いて作ったひもで縛ります。蒸し器(tamalera)で1時間蒸します。

- 6
ソースを作ります。トマトとハバネロを焼いてミキサーにかけ、油で炒め煮にします。ブラソ・デ・レイナを輪切りにし、ソースをかけて盛りつけます。

💡 紫玉ねぎの酢漬けを添えると、より本場らしくなります。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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