カボチャをピロンシージョのシロップとシナモン、グアバでじっくり煮た、死者の日の伝統的なデザートです。
このレシピについて
カラバサ・エン・タチャ(calabaza en tacha)は、カボチャをピロンシージョ(piloncillo/未精製のきび砂糖)、シナモン、クローブ、グアバのシロップでじっくり煮て、やわらかく飴色に仕上げるメキシコの伝統的なデザートです。日本の黒糖を使った甘煮を思わせる味わいで、死者の日(Día de Muertos)を代表するお菓子です。
歴史と由来
カラバサ・エン・タチャは、メキシコでもっとも古く、意味の深いデザートのひとつで、11月1日と2日の死者の日と深く結びついています。「タチャ(tacha)」は製糖の世界で、砂糖を煮詰めてピロンシージョを作る大鍋を指す言葉で、名前はこれに由来するとされます。 使われるカボチャ(calabaza de Castilla/Cucurbita moschata)は、日本のニホンカボチャと同じ種で、メソアメリカでとても古くから栽培されてきた作物のひとつです。スペイン人の到来以前は、マゲイ(maguey/リュウゼツラン)の甘い樹液などで甘みをつけていたともいわれますが、スペイン人がサトウキビをもたらしてからはピロンシージョが使われるようになり、今のような形になりました。 死者の日には、メキシコ各地の祭壇にカラバサ・エン・タチャが供えられます。亡くなった大切な人を甘くやさしい気持ちで偲ぶ、この季節に欠かせない一品です。 作り方はシンプルですが、根気が必要です。大きな鍋にカボチャ、ピロンシージョ、シナモン、クローブ、グアバ、ときにはオレンジも入れ、弱火で長時間煮ます。カボチャがシロップを吸って飴色になるまで煮ると、なめらかでしっとりした口当たりと、ピロンシージョとスパイスの深い風味が生まれます。煮汁をかけて温かいうちにいただく、メキシコの伝統をもっとも感じさせる味のひとつです。
栄養成分 1人分あたり
220
エネルギー
2g
たんぱく質
55g
炭水化物
1g
脂質
3g
食物繊維
30mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
カボチャは皮つきのまま大きめに切り、種とわたを取り除きます。

💡 種は取っておきましょう。洗って乾かし、塩をして炒れば、おいしいおつまみになります。
- 2
大きな鍋に砕いたピロンシージョ、水、シナモン、クローブ、オレンジの皮を入れます。中火にかけ、ピロンシージョを溶かします。

- 3
ピロンシージョのシロップの中に、カボチャを果肉側を下にして並べます。半分に切ったグアバを加えます。

- 4
ふたをして弱火で1時間〜1時間半、カボチャがやわらかくなり、シロップを吸うまで煮ます。

- 5
煮ている途中でカボチャを静かに裏返し、全体にシロップがしみ込むようにします。

- 6
温かいうちに深めの器に盛り、ピロンシージョのシロップをかけ、煮たグアバを添えていただきます。

このレシピを評価する

Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
続きを読む関連レシピ

アロス・コン・レチェ(メキシコ風ライスプディング)
米を牛乳とシナモンでじっくり煮てレーズンを加えた、とろりとクリーミーなメキシコの定番デザートです。

マルメロのアテ(マルメロの羊羹風)
マルメロを砂糖で煮詰めて固めた、ミチョアカン州モレリアに伝わるブロック状の伝統菓子です。80分ほどで作れます。

トレス・レチェス・ケーキ
3種のミルクをたっぷり吸わせたスポンジに、ホイップクリームをのせて。メキシコの誕生日やお祝いに欠かせない定番ケーキです。

オブレア・コン・カヘタ(キャラメルウエハース)
薄くパリッとしたウエハース2枚に、ヤギ乳のキャラメル「カヘタ」をはさんだグアナフアト州のお菓子です。
このレシピは気に入りましたか?
TikTokでメキシコ料理のレシピやお店の動画を公開中。最新情報はメールでもお届けします。
