揚げるとまん丸にふくらむ、中が空洞の軽いブニュエロです。ピロンシージョのシロップをかけていただきます。
このレシピについて
ブニュエロ・デ・ビエント(buñuelos de viento)は、定番のメキシコのブニュエロの、丸くて中が空洞になるバリエーションです。平たいブニュエロとちがい、揚げるとふくらんで、中が空洞のサクサクした球になります。仕上げにシナモン入りのピロンシージョ(piloncillo)のシロップをかけます。「風の」という名前は中に空気が詰まっていることに由来し、とても軽い食感です。クリスマスや新年に人気のお菓子です。
歴史と由来
ブニュエロ・デ・ビエントは、メキシコのブニュエロのなかでもとくに目を引くバリエーションです。平たくパリッとしたブニュエロはクリスマスやポサダ(posada)と結びついてよく知られていますが、ビエントにも独自の伝統があります。 作り方のポイントは、より弾力のある生地です。熱い油にふれると生地がふくらみ、中が空洞の黄金色の球になります。生地を風船のようにふくらませる技は、メキシコの料理人たちが何世代にもわたって磨いてきたものです。 メキシコのブニュエロのルーツはスペインとムーア人の料理にあり、生地を油で揚げる技法は、イベリア半島に長く続いたイスラム文化の影響を受けて征服者とともに伝わったといわれます。メキシコでは、精製した砂糖の代わりにピロンシージョを使い、アニスやシナモンで香りをつけるようになりました。 ブニュエロ・デ・ビエントは、プエブラ、トラスカラ、メキシコシティなど中部でとくに人気があり、クリスマスの時期には屋台で売られます。オアハカの大根の夜(Noche de Rábanos)でも売られ、食べ終えた素焼きの皿を割って願いごとをする習わしがあります。
栄養成分 1人分あたり
280
エネルギー
5g
たんぱく質
34g
炭水化物
14g
脂質
1g
食物繊維
120mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
牛乳にバター、スターアニス(八角)、塩ひとつまみを入れて沸かします。火からおろしてスターアニスを取り除き、人肌程度まで冷まします。

💡 スターアニスはほのかに香らせる程度にします。長く入れすぎると、香りが強くなりすぎます。
- 2
小麦粉とベーキングパウダーを混ぜます。卵と温かい牛乳を加え、弾力のあるやわらかい生地になるまで10分こねます。

💡 べたつかず弾力のある生地が目安です。必要なら小麦粉を足しましょう。
- 3
ぬれぶきんをかけて、30分休ませます。

💡 休ませるとグルテンが落ち着き、揚げたときによくふくらみます。
- 4
生地を16個に分けて丸めます。1個ずつごく薄い円形にのばし、180°Cに熱した油で揚げます。生地がふくらんで球状になります。

💡 スプーンで生地を油に沈め、熱い油を上からかけると、よくふくらみます。
- 5
全体がきつね色になるまで揚げます。取り出して、キッチンペーパーで油をきります。

💡 取り出すときに穴をあけると、しぼんでしまいます。
- 6
シロップを作ります。ピロンシージョを水とシナモンで15分煮ます。熱いシロップをブニュエロにかけていただきます。

💡 シロップの代わりに、シナモンシュガーをまぶしてもおいしいです。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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