卵液をつけて揚げ焼きにしたパンに、シナモン香るピロンシージョのシロップをかけたお菓子です。約30分で作れます。
このレシピについて
トレハス(torrejas)は、四旬節(Cuaresma)や聖週間(Semana Santa)に食べられる、メキシコの伝統的なお菓子です。薄切りのパンを溶き卵にくぐらせ、きつね色に揚げ焼きにしてから、ピロンシージョ(piloncillo/未精製のきび砂糖)とシナモンで作る温かいシロップをたっぷりかけます。フレンチトーストに似ていますが、黒糖のようなコクのあるシロップがメキシコらしい味わいです。
歴史と由来
メキシコのトレハスは、16世紀にヌエバ・エスパーニャへ伝わったスペインのトリハ(torrijas)をそのまま受け継いだお菓子です。スペインでは、トリハは四旬節の時期に牛乳、はちみつ、シナモンで作られます。メキシコでは、白い砂糖の代わりにピロンシージョを使う形に変わりました。 四旬節にトレハスを食べる習慣は、植民地時代の社会に深く根づきました。四旬節の金曜日には、メキシコの家庭で肉を断つ食事の締めくくりにトレハスを作り、カピロターダ(capirotada)、ロメリートス(romeritos)、バカラオ・ア・ラ・ビスカイナ(bacalao a la vizcaína/干しダラの煮込み)と並ぶごちそうでした。 プエブラ、オアハカ、ミチョアカン、ハリスコをはじめ、メキシコの多くの町では、今も代々受け継がれたレシピでトレハスが作られています。どの家のレシピにも共通するのは、シナモンの香るピロンシージョのシロップです。この黒く香り高いシロップが、素朴な揚げパンを特別なひと口に変えてくれます。
栄養成分 1人分あたり
290
エネルギー
5g
たんぱく質
45g
炭水化物
10g
脂質
1g
食物繊維
200mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
シロップを作ります。水500mlに削ったピロンシージョ300gとシナモンスティック2本を入れ、15分煮立てます。温かいまま取っておきます。

- 2
前日の食パンかボリージョ(bolillo)を厚めに8枚切ります。

💡 焼きたてのパンより、前日のパンのほうがうまくいきます。
- 3
卵4個に塩ひとつまみを加え、泡立つまでよく溶きほぐします。

- 4
大きめのフライパンに、深さ2cmほどサラダ油を入れて熱します。パンを1枚ずつ溶き卵にくぐらせます。

- 5
片面2〜3分ずつ、きつね色になるまで揚げ焼きにします。キッチンペーパーにとって油をきります。

💡 揚げたてのトレハスは重ねないようにしましょう。
- 6
1枚ずつ温かいシロップに浸すか、上からたっぷりかけます。シナモンパウダーをふります。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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