丸く揚げた生地に、ピロンシージョとアニスの蜜をからめたトラスカラの伝統菓子。約45分で作れます。
このレシピについて
トラスカラ風ムニュエロ(muñuelos tlaxcaltecas)は、丸めて揚げた小さな生地に、アニス香るピロンシージョ(piloncillo/未精製のきび砂糖)の蜜をたっぷりかけたお菓子です。トラスカラの伝統的な甘いもので、守護聖人の祭りや縁日で作られます。
歴史と由来
ムニュエロ(muñuelo)は、メキシコの食の伝統のなかでも古くからあるお菓子のひとつです。そのルーツはスペインから伝わった揚げ生地の菓子にあるとされ、征服後にピロンシージョやアニスといった土地の材料で作り直されてきました。 トラスカラのムニュエロは、ふんわりと丸い形が特徴で、ほかの州の平たいものとは見た目が異なります。小麦粉、卵、ラード、アニスで作った生地を熱した油で揚げ、外はカリッと、中はやわらかい黄金色の玉に仕上げます。素朴な揚げ菓子を、お祭りにふさわしいデザートに変えてくれるのが、シナモンとスターアニス(八角)を加えたピロンシージョの蜜です。 トラスカラ、ウアマントラ、アピサコの市場や縁日では、作り手の女性たちが朝早くからこの菓子を作り、大きな銅鍋を黄金色のシロップで満たします。毎年8月に開かれるウアマントラの祭りでは、トラスカレス(tlaxcales)やクラード・デ・プルケ(curado de pulque)と並んで、ムニュエロは欠かせない存在です。レシピは世代から世代へと受け継がれ、家庭ごとに配合を大切に守っています。
栄養成分 1人分あたり
310
エネルギー
4g
たんぱく質
52g
炭水化物
10g
脂質
1g
食物繊維
120mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
大きなボウルに小麦粉、重曹、塩、アニスパウダーを入れて混ぜます。中央にくぼみを作ります。
- 2
くぼみに卵とラードを入れます。指で混ぜ合わせ、手につかないなめらかな生地にします。必要なら水を大さじ2〜3加えます。
💡 生地は粘土のように、やわらかいけれど形が保てるかたさが目安です。
- 3
生地をくるみ大(1個20〜25gほど)に分けます。手のひらで転がして丸く整えます。
- 4
深めの鍋で油を175°Cに熱します。生地を5〜6個ずつ入れ、絶えず転がしながら3〜4分、きつね色になるまで揚げます。
💡 油の温度を一定に保ちましょう。熱すぎると外だけ色づいて、中が生のままになります。
- 5
網じゃくしで取り出し、キッチンペーパーの上で油をきります。取っておきます。
- 6
別の鍋に水300ml、ピロンシージョ、シナモン、アニスシードを入れて溶かします。中火で10分煮立て、軽いシロップにします。
- 7
熱いシロップにムニュエロを2分ひたします。蜜をたっぷりかけ、シナモンをのせて出します。
💡 温かくても常温でもおいしく食べられます。蜜は温かいうちのほうがよくしみ込みます。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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