卵をたっぷり泡立てて焼き上げる、ふんわりやわらかなベラクルスの伝統的なスポンジ菓子です。50分ほどで作れます。
このレシピについて
ベラクルスのマモン(mamón)は、卵と砂糖と小麦粉で作る、ふんわりとやわらかい焼き菓子です。小さな型やリング型で焼き上げ、軽く空気を含んだ食感が特徴で、ベラクルスの伝統的な菓子作りを代表する一品です。
歴史と由来
マモンは、ベラクルスでもっとも伝統的なパンのひとつで、植民地時代のスペインの菓子作りにルーツがあります。16世紀以降、宣教師や商人がベラクルスの港に持ち込んだ菓子作りが、その始まりとされています。ふんわりとした卵のパンで、飲み物やシロップをよく吸い込むのが特徴です。お酒のシロップを含ませたスペインの菓子ビスコーチョ・ボラーチョ(bizcocho borracho)など、植民地時代から伝わる菓子の仲間といえます。日本のカステラやスポンジケーキを思い浮かべると、イメージしやすいでしょう。ベラクルスでは、新鮮な卵をしっかり泡立て、小麦粉、砂糖、バター、香りづけのレモンの皮のすりおろしを加えて作ります。マフィン型のような小さな型や大きなリング型で焼き、表面はこんがりきつね色、中はふんわりしっとりと仕上がります。昔は港町ベラクルスの祝祭の時期に、女性たちがたくさん焼いて、近所の人や親戚に配ったといわれています。現在も、ベラクルスの昔ながらのパン屋で見かけることができ、ブラックコーヒーやホットチョコレートと一緒に楽しまれています。焼き上げたあとに甘いワインやシェリー酒をしみ込ませた「マモン・ボラーチョ(mamón borracho)」というデザートのベースにもなり、ベラクルスの食文化と地中海の伝統とのつながりを感じさせます。
栄養成分 1人分あたり
220
エネルギー
5.5g
たんぱく質
40g
炭水化物
5g
脂質
0.5g
食物繊維
120mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
オーブンを180°Cに予熱します。小さな型かリング型に油脂を塗っておきます。
- 2
卵と砂糖を高速で8〜10分泡立てます。とてもふんわりと白っぽくなり、かさが3倍になるまでしっかり泡立てましょう。
💡 この長めの泡立てこそが、マモンのおいしさの秘密です。省かないでください。
- 3
溶かして人肌に冷ましたバターと、レモンの皮のすりおろしを加えます。底からすくうように、やさしく混ぜます。
- 4
小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるいます。2回に分けて加え、泡をつぶさないよう、底からすくうようにごくやさしく混ぜます。
- 5
生地を型の3/4の高さまで流し入れます。180°Cのオーブンで25〜30分焼きます。
💡 小さな型は大きな型より早く焼き上がります。22分たったら様子を見ましょう。
- 6
型に入れたまま10分冷まします。型から出し、常温でコーヒーやチョコレートドリンクと一緒にいただきます。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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