ふんわりドーナツにピロンシージョとシナモン、バニラのグレーズをかけ、色砂糖で飾ったメキシコ風のおやつです。
このレシピについて
メキシコ風ドーナツ(donas mexicanas)は、ふんわりとしたイースト生地のドーナツに、ピロンシージョ(piloncillo/未精製のきび砂糖)とシナモン、バニラのグレーズをかけ、カラフルな色砂糖で飾ったおやつです。おなじみのドーナツを、メキシコらしい素朴な甘さとにぎやかな色で仕上げます。
歴史と由来
メキシコのドーナツは、外国から来たお菓子を取り入れて、すっかり自分たちのものにしてしまうメキシコの食文化をよく表しています。ドーナツは20世紀にアメリカやヨーロッパの影響でメキシコに伝わりましたが、すぐに地元の材料や技法で作り変えられました。 メキシコ風アレンジでいちばん大切な材料は、ピロンシージョです。植民地時代から作られてきた未精製のきび砂糖で、深みのあるキャラメルのような風味と、ほのかな土の香りがあり、白い精製糖とはまったくちがう味わいです。グレーズに使うと独特の風味が加わり、濃い黄金色に仕上がります。 もうひとつの特徴は、メキシコの甘いものに欠かせないスパイス、シナモンをたっぷり使うことです。ピロンシージョとシナモンの組み合わせは、同じ材料を使う伝統的な飲み物、カフェ・デ・オジャ(café de olla)やチャンプラード(champurrado)を思わせます。形は見慣れたドーナツでも、味わいはすっかりメキシコ風です。 メキシコの昔ながらのパン屋では、ピロンシージョやカヘタ(cajeta)、メキシカンチョコレートのグレーズ、色砂糖やカラフルなトッピングをまぶしたものなど、さまざまなドーナツが並びます。ヨーロッパの製パン技術と地元の材料を組み合わせてきた長い伝統をもつパン屋に、ドーナツはすっかりなじんでいます。
栄養成分 1人分あたり
280
エネルギー
5g
たんぱく質
44g
炭水化物
10g
脂質
1g
食物繊維
180mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
小さなボウルに人肌(40°C)に温めた牛乳120mlを入れ、ドライイースト7gと砂糖小さじ1を溶かします。10分ほどおいて泡立つのを待ちます。泡立たない場合は、イーストが働いていません。

💡 牛乳は熱くせず、人肌程度にしましょう。熱すぎるとイーストが死んでしまいます。
- 2
大きなボウルに小麦粉400g、砂糖80g、塩小さじ1/2、シナモンパウダー小さじ1を混ぜます。イースト液、卵2個、やわらかくしたバター60g、バニラ小さじ1を加え、なめらかで弾力のある生地になるまで10分こねます。

💡 生地は少しべたつくけれど扱える程度が目安です。
- 3
生地に湿らせた布巾をかぶせ、暖かい場所で1時間、2倍にふくらむまで発酵させます。

💡 冬は30°Cに温めてから火を止めたオーブンを発酵室がわりに使いましょう。
- 4
打ち粉をした台で生地を厚さ1.5cmにのばします。直径8〜9cmの円に抜き、中心を直径2.5cmに抜いて穴をあけます。さらに30分休ませます。

💡 抜いた中心部分も揚げましょう。おいしいひと口おやつになります。
- 5
175°Cの油で片面1〜2分ずつ、きつね色になるまで揚げ、キッチンペーパーで油をきります。グレーズは、すりおろしたピロンシージョ150gを水大さじ3、シナモンパウダー小さじ1/2、バニラ小さじ1/4と一緒に溶かして作ります。ドーナツをグレーズにくぐらせ、色砂糖で飾ります。

💡 ピロンシージョのグレーズは冷めると固まり、つやのある薄い膜になります。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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