卵黄とアニス、ラードで作るオアハカの甘いパンです。死者の日やお祝いに欠かせない、華やかな味わいです。
このレシピについて
オアハカ風パン・デ・ジェマ(pan de yema oaxaqueño)は、卵黄、ラード、アニス、砂糖で作るふんわりとしたオアハカの甘いパンです。死者の日(Día de Muertos)の祭壇やオアハカのお祝いの席に欠かせません。
歴史と由来
パン・デ・ジェマは、おそらくオアハカでもっとも代表的なパンで、この地方の食文化を象徴する存在のひとつです。その歴史は植民地時代にさかのぼります。オアハカで布教を行ったドミニコ会の修道士たちが、ヨーロッパの製パン技術を持ち込みました。とくにオアハカの修道院の修道女たちは、その技術を地元の素材に合わせるのが巧みで、スペインと先住民の文化が溶け合った独自のパンを生み出しました。 パン・デ・ジェマの特徴は、濃い黄金色、ふんわりとした食感、そして卵黄、ラード、アニスシードの組み合わせから生まれる独特の風味です。決め手は卵黄で、ひとかたまりに6個以上使うこともあります。これが特有の黄金色と、驚くほどやわらかい生地を生み出します。 このパンは、オアハカの死者の日に絶対に欠かせないものです。家族は何日もかけてパン・デ・ジェマを用意し、亡くなった人々をしのぶ祭壇に供えます。11月1日と2日を前にした数週間、町のパン屋は休みなく働き続けます。結婚式やキンセアニェーラ(quinceañera)、洗礼式、そして色鮮やかな祭りの行列カレンダ(Calendas)にも登場します。 伝統的には粉砂糖で飾り、同じ生地や砂糖細工で作った小さな飾りをのせます。パン屋ごとに独自のデザインがあり、オアハカの人々はひいきのパン屋をとても大切にしています。
栄養成分 1人分あたり
280
エネルギー
6g
たんぱく質
38g
炭水化物
12g
脂質
1g
食物繊維
220mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
ドライイースト10gを、砂糖小さじ1を加えたぬるめの牛乳60mlに溶かします。泡立ってくるまで10分おきます。

💡 牛乳は熱すぎるとイーストが働かなくなるので、ぬるめにしてください。
- 2
大きなボウルに小麦粉500g、砂糖120g、塩小さじ1を混ぜ、中央にくぼみを作ります。卵黄6個、予備発酵させたイースト、常温にもどしたラード120g、アニスシード大さじ2を加えます。

- 3
なめらかで弾力があり、手につかなくなるまで15〜20分こねます。べたつきすぎる場合は、小麦粉を少しずつ足します。丸めて油を塗ったボウルに入れ、ラップをかけて暖かい場所で1時間30分発酵させます。

💡 ラードを使った生地は、バターの生地よりも長くこねる必要があります。
- 4
2倍にふくらんだら生地を押してガスを抜き、12等分します。表面をなめらかに丸め、油を塗った天板に5cmずつ間をあけて並べます。お好みで生地の小さな飾りをのせます。45分休ませます。

- 5
溶き卵を塗り、180°Cのオーブンで25〜30分、こんがりと色づくまで焼きます。焼き上がったら、粉砂糖をたっぷりふります。

💡 粉砂糖は熱いうちにふると、よくなじみます。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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