アニスシードと砂糖、ラードで作る、香り高い甘いタマレスです。死者の日やクリスマスなどのお祝いに欠かせません。
このレシピについて
タマレス・デ・アニス(tamales de anís)は、アニスシードと砂糖、ラードで風味をつけたマサ(トウモロコシ生地)をトウモロコシの皮で包んで蒸した、甘いタマレス(tamales)です。具は入れず、生地そのものを味わいます。死者の日(Día de Muertos)やクリスマスに出される、お祝いの一品です。
歴史と由来
アニスのタマレスは、メキシコの甘いタマレスという奥深い世界の一員です。このジャンルは、国外ではあまり知られていません。モレやラハス、豚肉を包んだ塩味のタマレスが広く知られている一方で、甘いタマレスにも同じくらい長い伝統があります。その始まりは先スペイン期にさかのぼるとされ、祭りの際にははちみつやカカオを使ったタマレスが作られていたといわれます。 アニスシードは植民地時代にスペイン人によってメキシコへもたらされ、パン・ドゥルセ(pan dulce)や焼き菓子に盛んに使われました。ヌエバ・エスパーニャの料理人たちはすぐにアニスをタマレスの生地に取り入れ、お祝いにぴったりの香り高い甘味が生まれました。トウモロコシの生地にアニスと砂糖を合わせた味わいは、ブニュエロ(buñuelo)やパン・デ・ムエルト(pan de muerto)を思い出させるという人も少なくありません。 今日、アニスのタマレスは特に死者の日に親しまれ、祭壇に供え物として並べられます。クリスマス前のポサダ(posada)でもよく作られます。メキシコ中部や北部の一部地域では、結婚式や洗礼式でも定番です。イダルゴ、サン・ルイス・ポトシ、ケレタロ、グアナフアトなどで、土地ごとに少しずつ違う作り方で受け継がれています。 作り方は一般的なタマレスと同じですが、生地には最初から砂糖を加え、アニスは生地に混ぜ込むだけでなく表面の飾りにも使います。そのため、点々と粒が見える独特の見た目と、ほかにない香りが生まれます。
栄養成分 1人分あたり
180
エネルギー
3g
たんぱく質
27g
炭水化物
7g
脂質
2g
食物繊維
180mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
トウモロコシの皮30枚を熱湯に30分浸し、やわらかくしなやかにします。水けをきり、軽くふきます。

💡 皮がしっかりしなやかになっていれば、破れずに包めます。
- 2
ラード250gと塩小さじ1を、とてもふんわりして白っぽくなるまで泡立てます(ハンドミキサーで5〜7分)。

💡 ラードをしっかり泡立てることが、ふんわりした生地の秘訣です。
- 3
タマレス用のトウモロコシ粉500gと砂糖150gを、温かい鶏がらスープまたは水400mlと交互にラードに加え、なめらかな生地になるまで混ぜます。アニスシード大さじ3を加え、よく混ぜます。

💡 生地を少しちぎって水を入れたコップに落とし、浮けばできあがりです。
- 4
皮の中央に生地を大さじ2〜3広げます。このタマレスは具を入れず、アニス入りの生地そのものが主役です。皮の両側を生地にかぶせるように折り、先端を下に折り返します。

💡 上側の端は開けたままにします。
- 5
蒸し器に、開いている側を上にしてタマレスを立てて並べます。中強火で60〜70分蒸します。生地が皮からすっと離れれば蒸し上がりです。

💡 蒸し器の湯に硬貨を1枚入れておき、カタカタという音がしなくなったら湯を足します。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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