柑橘果汁と唐辛子、スパイスに漬け込んだ牛ハラミを強火で焼き上げる、メキシコ北部の定番グリル料理です。
このレシピについて
アラチェラ・マリナーダ(arrachera marinada)は、牛ハラミのアラチェラ(arrachera)を柑橘果汁と唐辛子、スパイスを合わせた漬けだれに漬け込み、強火で焼き上げる料理です。表面は香ばしく、中はジューシーに仕上がります。メキシコのバーベキュー、パリジャーダ(parrillada)に欠かせない定番です。
歴史と由来
アラチェラのマリネ焼きは、メキシコ北部の料理と、国中で開かれるパリジャーダ(バーベキュー)を代表する一品です。アラチェラは英語でスカートステーキと呼ばれる、牛の横隔膜の部位です。かつては安価であまり評価されない部位とされ、ほぐし肉や素朴なタコスに使われることがほとんどでした。しかし時代とともに評価が高まり、いまではメキシコで特に人気のある、求められる部位のひとつになっています。 おいしいアラチェラの決め手は漬けだれです。メキシコ北部、とりわけヌエボ・レオン、ソノラ、チワワの家庭では、ライムやオレンジなどの柑橘果汁に乾燥唐辛子、にんにく、クミン、香草を合わせた漬けだれが工夫されてきました。柑橘の酸が肉の繊維をやわらかくし、唐辛子とスパイスの風味がすみずみまでしみ込みます。漬け込みは最低4時間が理想で、焼き手のなかには、味をしっかりしみ込ませるためにひと晩漬ける人も多くいます。 焼き方も同じくらい大切です。強い直火で片面数分ずつ焼き、表面を香ばしく焼きつけながら、中が乾かないようにします。繊維を断つように薄切りにし、ワカモレ、フリホーレス・チャロス(frijoles charros)、焼いた葉玉ねぎ、焼きたてのフラワートルティーヤ(小麦粉のトルティーヤ)を添えて出します。
栄養成分 1人分あたり
380
エネルギー
35g
たんぱく質
8g
炭水化物
22g
脂質
1g
食物繊維
680mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
漬けだれを作ります。ライム3個分の果汁、オレンジ2個分の果汁、みじん切りにしたにんにく4かけ、しょうゆ大さじ2、クミンパウダー大さじ1、アンチョ(ancho)唐辛子のパウダー小さじ1、塩とこしょう適量を混ぜ合わせます。

💡 オレンジ果汁の自然な甘みが、肉をこんがりと香ばしく焼き上げる助けになります。
- 2
アラチェラ(arrachera)を保存袋かふたつきの容器に入れます。漬けだれを注ぎ、肉全体がしっかり浸かるようにします。冷蔵庫で最低4時間、できればひと晩漬け込みます。

💡 漬け込みの途中で肉を裏返すと、味が均一にしみ込みます。
- 3
焼く30分前に肉を冷蔵庫から出し、室温に戻します。グリルまたは鉄のフライパンを強火でしっかり熱します。

- 4
アラチェラを片面4〜5分ずつ焼くと、ミディアムに仕上がります。きれいな焼き目と香ばしさを出すため、焼いている間は肉を動かさないようにします。

💡 ミディアムレアなら片面3分、ウェルダンなら片面6分が目安です。
- 5
肉をグリルから下ろし、アルミホイルをかぶせて5分休ませます。繊維を断つように細切りにします。フラワートルティーヤ(小麦粉のトルティーヤ)、ワカモレ、焼いた葉玉ねぎを添えて出します。

💡 繊維を断つように切ることが、肉をやわらかく食べるための大切なポイントです。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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