ライムとにんにくに漬けた牛ハラミを強火で焼き、パプリカと玉ねぎと一緒にトルティーヤで包む、元祖テクス・メクスの味です。
このレシピについて
牛肉のファヒータ(fajitas de res)は、テキサスのメキシコ系カウボーイたちの間で生まれた、テクス・メクス(Tex-Mex)の元祖ともいえるレシピです。漬け込んだ牛ハラミ(skirt steak)をやわらかくジューシーに焼き、焼いたパプリカと玉ねぎを合わせます。ジュージューと音を立てるフライパンごと、温かいフラワートルティーヤ(小麦粉のトルティーヤ)と一緒にいただきます。
歴史と由来
牛肉のファヒータは、厳密にいえば元祖のファヒータです。20世紀初めごろ、テキサスのメキシコ系カウボーイたちが、ほかの誰もほしがらなかった牛ハラミを使って考え出したといわれています。料理の名前の由来にもなったハラミ(英語ではskirt steak)は、横隔膜にある細長く繊維の多い筋肉です。脂がほどよく入っているため、高温で焼くと力強い独特のうまみが出ます。 テキサスのメキシコ系カウボーイたちは、そのおいしさを引き出す方法を編み出しました。ライム、にんにく、スパイスに何時間も漬けて繊維をやわらかくし、ごく強い火で手早く焼いて表面を香ばしくし、中はジューシーに仕上げるのです。繊維を断つように薄く切れば、やわらかく味わい深い肉になります。 この料理は長い間、テキサス南部のテハーノ(tejanos)の人々の間だけで知られる味でしたが、1970年代にヒューストンのレストランがメニューにのせたことで広まったといわれています。1970年代後半には、テキサスの屋外イベントでファヒータを売る人も現れ、州じゅうで評判になったと伝えられています。1980年代には全国チェーンがファヒータを取り入れ、テクス・メクスを代表する料理のひとつになりました。
栄養成分 1人分あたり
420
エネルギー
38g
たんぱく質
18g
炭水化物
20g
脂質
2g
食物繊維
620mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
牛ハラミを漬け込みます。ライム2個分の果汁、油大さじ4、つぶしたにんにく4かけ、クミン、唐辛子パウダー、オレガノ、塩、こしょう、ウスターソース大さじ1を混ぜます。肉にからめ、冷蔵庫で4時間からひと晩漬けます。

💡 ウスターソースは、テクス・メクスの漬けだれに深みを出す隠し味です。
- 2
焼く30分前に肉を冷蔵庫から出しておきます。鉄のフライパンを最大の火力で、煙が出る直前までしっかり熱します。ハラミを片面3〜4分ずつ焼き、ミディアムに仕上げます。

💡 焼きすぎるとかたくなります。ハラミはミディアムからミディアムウェルくらいがいちばんおいしく食べられます。
- 3
肉を5分休ませ、繊維を断つように(肉の筋に対して直角に)薄切りにします。これが肉をやわらかく仕上げるいちばんのポイントです。

💡 繊維を断つように切ることが、ハラミを筋っぽくせず、やわらかく仕上げる秘訣です。
- 4
同じフライパンに少量の油を足し、細切りのパプリカと半月切りの玉ねぎを強火で5〜6分炒めます。肉と合わせ、ジュージューと音を立てているうちに、温かいトルティーヤと付け合わせを添えて出します。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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