「生きた化石」と呼ばれる淡水魚を、タバスコ州のスタイルで炭火焼きにした郷土料理です。
このレシピについて
ペヘラガルト・アサード(pejelagarto asado)は、メキシコ南東部タバスコ州を代表する料理です。「生きた化石」とも呼ばれる淡水魚ペヘラガルト(ガーの仲間)を開き、にんにく、ライム、アチョーテ(achiote)で下味をつけて炭火で焼き上げます。トルティーヤとサルサを添えていただきます。
歴史と由来
ペヘラガルト(学名Atractosteus tropicus)は、タバスコ州の川や湖沼にすむ淡水魚です。太古の昔からほとんど姿を変えていないことから、「生きた化石」とも呼ばれます。この地域のチョンタル(chontal)の人々やマヤの人々にとって、ペヘラガルトは大切なたんぱく源でした。グリハルバ川やウスマシンタ川の湿地帯で、銛や網を使って漁をしていたといわれています。 もっとも有名な食べ方が炭火焼きです。魚を腹から開き、にんにく、アチョーテ、ライム果汁に漬けて、薪の熾火でじっくり焼きます。皮はパリッと、身はやわらかくジューシーに仕上がります。州都ビジャエルモサでは、ペヘラガルトの炭火焼きは食の象徴ともいえる存在で、市場や老舗の食堂で、焼きたてのコーントルティーヤ、アマシト(amashito)唐辛子のサルサ、黒いんげん豆とともに出されます。 一方で、乱獲や水質汚染によって野生の数は減っています。現在は、資源を守りながら利用していくための養殖の取り組みも行われています。
栄養成分 1人分あたり
320
エネルギー
38g
たんぱく質
8g
炭水化物
14g
脂質
1g
食物繊維
480mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
丈夫な包丁で、ペヘラガルトのかたいうろこを取り除きます。腹側から包丁を入れ、2枚に切り離さないように開きます。

💡 ペヘラガルトのうろこはとてもかたいので、手袋をして作業しましょう。
- 2
ライム果汁で溶いたアチョーテに、刻んだにんにく、塩、こしょう、オリーブオイルを混ぜて漬けだれを作ります。

- 3
漬けだれを、身の内側にも外側にもたっぷり塗ります。最低30分おきます。

💡 長く漬けるほど、身に味がしみ込みます。
- 4
炭をおこし、炎が上がらず、赤い炭が白い灰をかぶった状態になるまで待ちます。

- 5
開いたペヘラガルトを、皮を下にして網にのせます。中火で20分焼きます。

- 6
そっと裏返し、身側をさらに15〜20分焼きます。ときどき残りの漬けだれを塗りましょう。

💡 身が骨からほろりと外れれば焼き上がりです。
- 7
焼いたペヘラガルトを丸ごと大皿に盛り、温かいコーントルティーヤとくし形に切ったライムを添えます。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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