黒い果肉のブラックサポテで作る、メキシコ南東部のアグア・フレスカです。チョコレートのような甘さが楽しめます。
このレシピについて
アグア・デ・サポテ(agua de zapote)は、黒い果肉をもつサポテ・ネグロ(zapote negro/ブラックサポテ)で作る、メキシコ南東部のアグア・フレスカです。チョコレートを思わせるやさしい甘さの果物で、黒っぽい色と深い味わいに驚かされます。ベラクルスやタバスコでは昔から親しまれ、ジュースやシャーベット、アグア・フレスカにして味わわれています。
歴史と由来
サポテ・ネグロ(学名 Diospyros digyna)は、メソアメリカ原産の果物です。マヤ、オルメカ、トトナカなどの人々が、スペイン人の到来よりずっと前から栽培し、食べてきたといわれます。ナワトル語では「トリルサポトル(tlilzapotl)」、つまり「黒いサポテ」と呼ばれていました。16世紀のヌエバ・エスパーニャの博物誌にも、墨のような色の果肉をもつ、とても甘い果物として記されています。 果肉は真っ黒で見た目は地味ですが、味はなめらかでクリーミーです。チョコレートやプルーン、バニラを思わせる風味があります。 ブラックサポテのアグア・フレスカ(agua fresca)は、ベラクルス、タバスコ、チアパス、ユカタンなど、この果物がよく実る地域の名物です。アグア・フレスカには珍しい黒っぽい色なので、初めて飲む人はたいてい驚きます。ビジャエルモサやベラクルスの市場では、大きなピッチャーに入ったアグア・デ・サポテが並び、オルチャータ(horchata)やタマリンドのアグア・フレスカと人気を分け合っています。メキシコの外ではあまり知られていない果物です。
栄養成分 1人分あたり
75
エネルギー
0.8g
たんぱく質
19g
炭水化物
0.3g
脂質
2.8g
食物繊維
10mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
完熟したブラックサポテを選びます。皮が濃い緑色で黒い斑点があり、熟したアボカドのように指で押すとへこむものが目安です。未熟なものは渋みが強いので避けます。皮にしわが寄っていれば、食べごろのサインです。

💡 熟したブラックサポテは、熟れたプルーンのような、ほんのり甘く発酵したような香りがします。
- 2
サポテを半分に切り、大きな種(1個に2〜4個ほど)を取り除きます。スプーンで果肉をすくってミキサーに入れ、皮は捨てます。

- 3
果肉の入ったミキサーに冷水500mlを加えます。オレンジ果汁(風味を引き立て、酸味を加えます)、砂糖、シナモンパウダーひとつまみを入れ、中速で1分攪拌します。

💡 シナモンはお好みですが、サポテのチョコレートのような風味とよく合います。
- 4
味見をします。サポテがよく熟していれば砂糖を足し、熟しかけの場合は、オレンジ果汁を足して残った渋みをやわらげます。

- 5
残りの冷水1Lを加え、スプーンでよく混ぜます。攪拌した果肉も飲み物のとろみになるので、こす必要はありません。

💡 なめらかな口当たりが好みなら、目の細かいこし器でこします。
- 6
冷蔵庫で1時間以上冷やします。氷を入れたグラスに注ぎ、輪切りのオレンジを飾り、泡の上にシナモンパウダーを少しふります。

💡 黒っぽい色に驚く人もいるので、出す前にひとこと説明しておくとよいでしょう。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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