白ごまをふったパンにミラネサ、オアハカチーズ、アボカド、パパロをはさむ、プエブラ名物のボリュームサンドです。
このレシピについて
セミータス・ポブラナス(cemitas poblanas)は、プエブラ(Puebla)を代表するサンドイッチです。外はカリッと中はふんわりした白ごまのパンに、牛肉か豚肉のミラネサ(カツレツ)、とろけたオアハカチーズ(quesillo)、アボカド、チポトレのアドボ漬け(chipotle en adobo)、そして欠かせない香草パパロ(pápalo)をはさみます。パンとミラネサのカリッとした食感、アボカドとチーズのクリーミーさ、チポトレのスモーキーな辛さが、ひと口ごとに広がります。セミータは単なるサンドイッチではなく、プエブラの食文化を象徴する存在で、街の市場や屋台で一日じゅう楽しまれています。
歴史と由来
セミータ(cemita)は、植民地時代のプエブラで生まれたといわれています。地元のパン職人がヨーロッパの製パン技術を取り入れ、白ごまをふった丸いパンを作ったのが始まりとされます。「セミータ」という名前は、上質な小麦粉を意味するラテン語のシミラ(simila)に由来するという説があります。もともとは、その日の煮込み料理といっしょに食べるシンプルなパンでした。のちに市場の売り手たちが、セミータにミラネサやチーズ、地元の香草をはさんで売るようになったと伝えられています。 パパロは、スペイン人が来る前から食べられてきた香りの強い香草で、ルッコラとパクチーの中間のような風味があります。このパパロこそが、セミータをほかのメキシコのサンドイッチと区別する材料になりました。現在ではプエブラじゅうにセミータ専門店があり、どの店も自分たちのレシピこそ本物だと胸を張ります。セミータはプエブラの外にも広がり、メキシコシティやオアハカ、さらにはプエブラ出身の人々が暮らすアメリカでも食べられています。
栄養成分 1人分あたり
580
エネルギー
30g
たんぱく質
52g
炭水化物
28g
脂質
5g
食物繊維
920mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
ミラネサを作ります。牛肉を薄くたたきのばし、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけます。熱した油で両面がきつね色になるまで揚げ、キッチンペーパーにのせておきます。

💡 ミラネサは前もって作っておき、オーブンで温め直してもかまいません。
- 2
セミータ用のパンを横半分に切ります。コマル(comal)またはフライパンで、切り口を軽く温めます。

- 3
パンの下半分にフリホーレス・レフリートス(frijoles refritos)を塗ります。温かいミラネサをのせ、裂いたオアハカチーズで覆います。パンの上半分を少しのあいだのせておくと、その熱でチーズが溶けます。

💡 組み立てたセミータをオーブンに2分入れて、チーズを溶かしてもよいでしょう。
- 4
薄切りのアボカド、刻んだチポトレのアドボ漬け、パパロの葉をのせ、パンの上半分でふたをします。

- 5
すぐに食卓に出します。セミータは手で持って食べるもので、付け合わせは必要ありませんが、アグア・デ・ハマイカ(ハイビスカスの冷たい飲み物)とよく合います。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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