黒いんげん豆を包んだ楕円形のトウモロコシ生地に、焼いたノパルとサルサ・ベルデ、チーズをのせたメキシコシティの軽食です。
このレシピについて
ノパルのワラチェ(huaraches de nopal)は、サンダルのような形に整えたトウモロコシ生地に黒いんげん豆を包んで焼き、焼いたノパル(食用サボテン)、サルサ・ベルデ(salsa verde)、メキシカンクリーム(crema)、チーズをのせた料理です。メキシコシティの軽食のなかでも、とくに具だくさんで栄養たっぷりの一品です。
歴史と由来
ワラチェは、メキシコシティを代表するアントヒート(antojito/軽食)のひとつです。名前は、革を編んで作るメキシコの伝統的なサンダル「ワラチェ」に由来し、楕円形で細長い形が靴底に似ていることから名づけられました。発祥は首都の歴史地区の市場やティアンギス(tianguis/露天市)とされ、20世紀に女性の料理人たちが作りはじめたといわれています。 ワラチェは、ニシュタマル(アルカリ処理したトウモロコシ)の生地で作る、厚みのある楕円形のトルティーヤです。焼く前に黒いんげん豆を包み込むため、生地がポケットのようになって中の豆を熱々でしっとりと保ちます。コマル(comal)で焼くと、外側はほんのりカリッと、中はやわらかくふんわり仕上がります。 メキシコシティのワラチェらしさを決めるのがノパルです。焼いたノパルにはほのかな酸味があり、その食感が生地とよく合います。ノパルは食物繊維が豊富で低カロリーの、栄養価の高い野菜としても知られています。 黒いんげん豆、ノパル、トウモロコシを組み合わせたノパルのワラチェは、バランスのよい一皿です。トマティーヨ(tomatillo)のサルサ・ベルデ、クリーム、ほぐしたチーズをのせ、好みで肉を加えることもあります。メキシコシティの街角で食べるブランチにぴったりです。
栄養成分 1人分あたり
350
エネルギー
14g
たんぱく質
55g
炭水化物
10g
脂質
12g
食物繊維
580mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
生地を作ります。マサ(トウモロコシ生地)400g(またはマサ・アリーナで作った生地)に水と塩を加えて混ぜ、なめらかで扱いやすいかたさにします。4等分します。

- 2
ノパルの準備をします。ノパル4枚のとげを取り除き、熱したコマルや鉄板で片面4〜5分ずつ、やわらかくなって焼き目がつくまで焼きます。細切りにしておきます。

💡 ノパルは油を使わずに焼くと、ゆでるよりぬめりが少なく、風味もよくなります。
- 3
生地をそれぞれ15×8cm、厚さ1cmほどの細長い楕円形にのばします。中央に黒いんげん豆のペーストを大さじ1のせ、縁をしっかりつまんで閉じ、厚さ5〜6mmにのばします。

💡 生地が割れるのは乾燥しすぎのサインです。水を数滴加えましょう。
- 4
ワラチェをコマルにのせ、油をひかずに中火で片面5〜7分ずつ焼きます。こんがりと焼き色がつき、生地の中まで火が通れば焼き上がりです。

💡 最初に裏返すとき、底面にはもう焼き目がついているはずです。それが裏返しのちょうどよいタイミングです。
- 5
サルサ・ベルデを作ります。ゆでたトマティーヨ6個、セラーノ(serrano)唐辛子1本、玉ねぎ1/4個、パクチーをミキサーにかけ、塩で味をととのえます。5分ほど温めます。

- 6
盛りつけます。熱々のワラチェに焼いたノパル、サルサ・ベルデ、クリーム、ほぐしたチーズ、パクチーをのせます。好みで鶏肉や牛肉をのせてもかまいません。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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