大きなノパルの茎節にアサデロチーズとサルサを詰めて皮ごと焼き上げる、ケレタロ風の素朴な料理です。
このレシピについて
ノパリートス・エン・ペンカ(nopalitos en penca)は、大きなノパル(食用サボテン)の茎節に、アサデロチーズ(queso asadero)、サルサ・ロハ(salsa roja)、玉ねぎを詰め、コマル(comal)や炭火で皮ごと焼き上げる料理です。ケレタロに伝わる素朴な一皿です。
歴史と由来
ノパリートス・エン・ペンカは、ケレタロ料理のなかでも古く、もっとも素朴な料理のひとつです。ノパル(学名 Opuntia)を丸ごと使い、茎節そのものが器であり、具であり、包みにもなります。ノパルを皮ごと焼くこの調理法は、ノパルが先住民の食生活に欠かせなかった、現在のケレタロ州の地域で古くから行われてきたといわれています。 作り方は、一見とても簡単です。大きく肉厚な茎節を選び、包丁でとげを取り、表面に窓のような切り込みを入れます。そのくぼみにアサデロチーズ、サルサ・ロハ、玉ねぎ、ときにはポブラノ(poblano)唐辛子のラハス(rajas)を詰め、茎節ごと炭火や厚手のコマルで焼きます。外側が焦げ、中はジューシーに火が通り、チーズがとろけたら完成です。焼いている間にノパルから出る汁がサルサやチーズと混ざり合い、ノパルならではのとろみと風味が生まれます。 ケレタロの市場では、ボタナ(botana/おつまみスナック)として、また焼いた肉の付け合わせとして売られています。ノパルがやわらかくみずみずしい春から初夏が、いちばんの食べごろです。
栄養成分 1人分あたり
180
エネルギー
10g
たんぱく質
14g
炭水化物
10g
脂質
4g
食物繊維
380mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
包丁かピーラーで茎節のとげを取り除き、洗って水けをふきます。包丁で各茎節の上面に長方形の切り込みを入れ、完全には切り離さずに「ふた」を作ります。ふたを持ち上げておきます。
💡 ノパルの細かい毛はとげよりもちくちく刺さるので、手袋を使いましょう。
- 2
サルサ・ロハを作ります。トマト、にんにく、玉ねぎ、セラーノ(serrano)唐辛子を、油をひかないコマルで焦げ目がつくまで焼きます。塩と少量の水と一緒にミキサーにかけ、味を調えます。
- 3
それぞれの茎節のくぼみに、薄切りのアサデロチーズ、サルサ・ロハ大さじ2〜3、刻んだ玉ねぎを入れます。ノパルのふたを閉じます。
- 4
具を詰めた茎節を厚手のコマルか炭火で、中火で片面10〜12分ずつ焼きます。外側の皮が焦げ、中のノパルがやわらかくなれば焼き上がりです。
💡 外側のノパルは焦げていきますが、それで問題ありません。むしろその香ばしさが、この料理の味わいの一部です。
- 5
火からおろし、ノパルのふたをそっと開けます。チーズが完全にとけて、ぐつぐつしていれば完成です。
- 6
茎節を皿に盛り、刻んだパクチーをのせます。くし形のライムとコーントルティーヤを添えて出します。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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