縁をつまんで立ち上げた厚焼きトルティーヤにサルサとチーズをのせた、ベラクルスの伝統的なアントヒートです。
このレシピについて
ピカダス・ベラクルサナス(picadas veracruzanas)は、ベラクルスの伝統的なアントヒート(antojito/軽食)です。焼きたての厚いコーントルティーヤの縁をつまみ、サルサを受け止める小さな縁を作ります。ラードで軽く焼いてから、サルサ・ロハ(salsa roja)かサルサ・ベルデ(salsa verde)をたっぷりかけ、崩したケソ・フレスコ(queso fresco)と刻んだ玉ねぎをのせます。名前は、熱い生地を指で「つまむ(picar)」しぐさに由来します。ソペス(sopes)に似ていますが、より薄く、縁も控えめなので、軽くてカリッと仕上がります。
歴史と由来
ピカダは、トウモロコシをニシュタマル(アルカリ処理したトウモロコシ)にしたての生地を生かした、ふだんの食事として作られてきた素朴な家庭料理に起源があるといわれます。トトナカ族やナワ族の料理人たちの暮らしとも結びついてきました。 名前は動詞「picar」の「つまむ」という意味に由来します。料理人たちは、コマル(comal)から下ろしたばかりの、まだ熱くやわらかい厚焼きトルティーヤの縁を指でつまみ、サルサを受け止める器となる縁を作ります。この技法には、長年熱いコマルと向き合ってきた手が必要です。 パパントラ、ハラパ、ベラクルス港の市場では、ピカダを作る女性たち「ピカデラ(picaderas)」が一目置かれる存在で、この伝統を今に伝えています。
栄養成分 1人分あたり
260
エネルギー
8g
たんぱく質
36g
炭水化物
10g
脂質
4g
食物繊維
380mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
マサ・アリーナ(masa harina/トウモロコシ粉)にぬるま湯と塩を混ぜ、手につかないやわらかい生地にします。生のマサ(トウモロコシ生地)を使う場合は、塩で味をつけるだけでかまいません。

💡 ふつうのトルティーヤより厚めに作ります。ひとつ約60gが目安です。
- 2
生地を12等分して丸めます。トルティーヤプレスか2枚のビニールシートのあいだでのばし、直径約10cm、厚さ5mmほどの厚い円盤にします。

- 3
コマルを中強火で熱します。生地を片面2〜3分ずつ焼き、火は通っていてもまだしなやかな状態にします。表面にこんがりした焼き色の斑点がつくのが目安です。

- 4
コマルからおろしたらすぐに、生地が熱いうちに縁全体を指でつまみ、高さ1cmほどの縁を立ち上げて小さな器の形にします。

💡 指を湿らせておくとやけどしにくくなります。冷めると生地が固くなるので、手早く作業しましょう。
- 5
フライパンにラードを中火で熱します。ピカダを縁のある面を上にして1〜2分焼き、底面を軽くこんがりカリッとさせます。

- 6
熱いうちに出します。お好みで底にフリホーレス・レフリートス(frijoles refritos)を薄く塗り、熱いサルサをたっぷりかけ、崩したケソ・フレスコ、刻んだ玉ねぎ、クリーム、輪切りのハラペーニョをのせます。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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