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ウィトラコチェのケサディーヤ
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ウィトラコチェのケサディーヤ

25 min (10 下ごしらえ + 15 調理) ふつう 4 人分 Central
Edmond Bojalil
Edmond Bojalil

Recetas Mexas

公開日: 2026年3月19日 · 更新日: 2026年9月8日
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玉ねぎとエパソーテで炒めたウィトラコチェとチーズをコーントルティーヤで包んだ、うま味たっぷりのケサディーヤです。

このレシピについて

ウィトラコチェのケサディーヤ(quesadillas de huitlacoche)は、コーントルティーヤとウィトラコチェ(トウモロコシ黒穂菌)を組み合わせた、古代から続く味わいのケサディーヤです。ウィトラコチェ(クイトラコチェ/cuitlacoche とも)はトウモロコシの穂に生えるきのこの一種で、「メキシコのトリュフ」とも呼ばれます。玉ねぎ、にんにく、唐辛子、エパソーテ(epazote)と一緒に炒め、チーズと一緒にトルティーヤで包めば、土の香りとうま味に満ちた、いかにもメキシコらしいケサディーヤになります。

歴史と由来

ウィトラコチェ(学名 Ustilago maydis)は、トウモロコシの穂に寄生する菌で、粒を胞子の詰まった灰青色のこぶに変えてしまいます。ほかの国では病害とされることが多いのですが、メキシコでは古代から珍重されてきた食材です。メシカ(アステカ)の人々はこれをクイトラコチン(cuitlacochin)と呼び、貴族にふさわしいごちそうとしていたといわれます。 その味わいは複雑で、土の香りにスモーキーさとほのかな甘みがあり、トウモロコシの風味を凝縮したような深いうま味があります。現代の料理人はヨーロッパの黒トリュフにたとえることもあり、「メキシコのトリュフ」「アステカのキャビア」とも呼ばれます。 ウィトラコチェを味わう最も一般的な方法がケサディーヤです。とくにメキシコ中部では、雨季(6月から10月)になると、市場にウィトラコチェのついたトウモロコシが並びます。伝統的な作り方はシンプルで、ウィトラコチェを玉ねぎ、にんにく、セラーノ(serrano)唐辛子、エパソーテ(メキシコの香草)と一緒に炒め、オアハカチーズ(quesillo)と一緒に焼きたてのコーントルティーヤで包みます。メキシコシティの市場では、ケサディーヤ売りの女性たちが素焼きのコマル(comal)でその場で焼き上げてくれます。 近年はウィトラコチェが国際的な高級料理の世界でも注目され、海外のレストランのメニューに登場することも増えています。

栄養成分 1人分あたり

290

エネルギー

14g

たんぱく質

32g

炭水化物

12g

脂質

5g

食物繊維

420mg

ナトリウム

* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。

作り方

  1. 1

    玉ねぎ、にんにく、セラーノ唐辛子をみじん切りにします。生のウィトラコチェを使う場合は穂から外し、缶詰の場合はしっかり汁気をきります。

    手順 1

    💡 日本では缶詰のほうが手に入りやすく、仕上がりも十分おいしくなります。

  2. 2

    フライパンに油大さじ1を入れて中火で熱し、玉ねぎを透き通るまで3分ほど炒めます。にんにくとセラーノ唐辛子を加えます。

    手順 2

    💡 玉ねぎは焼き色をつけすぎず、透き通る程度に炒めましょう。

  3. 3

    ウィトラコチェを加え、混ぜながら5〜7分炒めます。エパソーテの葉を加え(なければパクチーの葉で代用できます)、塩で味をととのえます。

    手順 3

    💡 ウィトラコチェから黒っぽい汁が出ますが、問題ありません。汁気がとぶまで炒めます。

  4. 4

    油をひかないコマルでコーントルティーヤを温め、やわらかくします。トルティーヤの半分に、炒めたウィトラコチェと裂いたオアハカチーズをのせます。

    手順 4

    💡 焼きたてのコーントルティーヤを使うと、いっそうおいしいケサディーヤになります。

  5. 5

    トルティーヤを半分に折り、コマルで片面2〜3分ずつ、チーズが溶けてトルティーヤに焼き色の斑点がつくまで焼きます。

    手順 5

    💡 フライ返しで軽く押さえると、しっかり閉じます。

  6. 6

    サルサ・ベルデ(salsa verde)、サワークリーム、パクチー(香菜)の葉を添えて、すぐにいただきます。

    手順 6

    💡 ウィトラコチェは、トマティーヨ(tomatillo)のサルサ・ベルデと特によく合います。

よくある質問

このレシピについてよくある質問

ウィトラコチェとは何ですか?

ウィトラコチェ(クイトラコチェとも書きます)は、黒穂菌(Ustilago maydis)に感染したトウモロコシの穂に自然に生える食用の菌です。ほかの国では病害とされることが多いものの、メキシコでは古代からごちそうとされ、「アステカのキャビア」「メキシコのトリュフ」とも呼ばれています。

ウィトラコチェはどんな味ですか?

土の香りがする深い味わいで、うま味が強く、マッシュルームや黒トリュフ、甘いトウモロコシを思わせる風味があります。煮込むとジューシーで、少しとろりとした食感になります。エパソーテ、にんにく、玉ねぎ、ケソ・フレスコ(queso fresco)との相性がよく、そのためケサディーヤが最も人気のある食べ方になっています。

ウィトラコチェは食べても安全ですか?

はい。植物学的にはトウモロコシに寄生する菌ですが、毒性はなく、メソアメリカでは何世紀にもわたって食べられてきました。たんぱく質や必須アミノ酸のリシン、βグルカンなど、トウモロコシだけでは得にくい成分を含むとされ、栄養面でも注目されています。

ウィトラコチェはどこで買えますか?

生のものは日本ではまず見かけませんが、缶詰や冷凍品であれば、メキシコ食材を扱う輸入食材店やオンラインショップで手に入ることがあります。缶詰には調理済みのものと水煮のものがあり、そのままケサディーヤの具に使えます。代用するなら、ポートベロマッシュルームに少量のイカスミとホールコーンを合わせると、風味が近くなります。

ウィトラコチェはどうやって調理しますか?

玉ねぎ、にんにく、セラーノ唐辛子、エパソーテと一緒に8〜10分炒め、黒っぽい汁が出て風味が凝縮するまで加熱するのが伝統的な方法です。それをケサディーヤ、タマレス(tamales)、ソペス(sopes)、クレープ、スープなどに使います。缶詰なら温めるだけで大丈夫です。生の場合はトウモロコシの皮をむき、ウィトラコチェのついた粒を丸ごと、または刻んで調理します。

なぜウィトラコチェは「アステカのキャビア」と呼ばれるのですか?

つややかな黒い色、生で売られる場合の高い価格、そして植民地時代以前にはアステカの貴族のごちそうとされていたといわれることから、そう呼ばれます。いまでは世界中の料理人が創作料理に取り入れています。トウモロコシの病害として取り除かれることの多いヨーロッパでは、その希少さから高級食材として扱われています。

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Edmond Bojalil
Edmond Bojalil

Recetas Mexas 創設者

メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。

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