玉ねぎとエパソーテで炒めたウィトラコチェとチーズをコーントルティーヤで包んだ、うま味たっぷりのケサディーヤです。
このレシピについて
ウィトラコチェのケサディーヤ(quesadillas de huitlacoche)は、コーントルティーヤとウィトラコチェ(トウモロコシ黒穂菌)を組み合わせた、古代から続く味わいのケサディーヤです。ウィトラコチェ(クイトラコチェ/cuitlacoche とも)はトウモロコシの穂に生えるきのこの一種で、「メキシコのトリュフ」とも呼ばれます。玉ねぎ、にんにく、唐辛子、エパソーテ(epazote)と一緒に炒め、チーズと一緒にトルティーヤで包めば、土の香りとうま味に満ちた、いかにもメキシコらしいケサディーヤになります。
歴史と由来
ウィトラコチェ(学名 Ustilago maydis)は、トウモロコシの穂に寄生する菌で、粒を胞子の詰まった灰青色のこぶに変えてしまいます。ほかの国では病害とされることが多いのですが、メキシコでは古代から珍重されてきた食材です。メシカ(アステカ)の人々はこれをクイトラコチン(cuitlacochin)と呼び、貴族にふさわしいごちそうとしていたといわれます。 その味わいは複雑で、土の香りにスモーキーさとほのかな甘みがあり、トウモロコシの風味を凝縮したような深いうま味があります。現代の料理人はヨーロッパの黒トリュフにたとえることもあり、「メキシコのトリュフ」「アステカのキャビア」とも呼ばれます。 ウィトラコチェを味わう最も一般的な方法がケサディーヤです。とくにメキシコ中部では、雨季(6月から10月)になると、市場にウィトラコチェのついたトウモロコシが並びます。伝統的な作り方はシンプルで、ウィトラコチェを玉ねぎ、にんにく、セラーノ(serrano)唐辛子、エパソーテ(メキシコの香草)と一緒に炒め、オアハカチーズ(quesillo)と一緒に焼きたてのコーントルティーヤで包みます。メキシコシティの市場では、ケサディーヤ売りの女性たちが素焼きのコマル(comal)でその場で焼き上げてくれます。 近年はウィトラコチェが国際的な高級料理の世界でも注目され、海外のレストランのメニューに登場することも増えています。
栄養成分 1人分あたり
290
エネルギー
14g
たんぱく質
32g
炭水化物
12g
脂質
5g
食物繊維
420mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
玉ねぎ、にんにく、セラーノ唐辛子をみじん切りにします。生のウィトラコチェを使う場合は穂から外し、缶詰の場合はしっかり汁気をきります。

💡 日本では缶詰のほうが手に入りやすく、仕上がりも十分おいしくなります。
- 2
フライパンに油大さじ1を入れて中火で熱し、玉ねぎを透き通るまで3分ほど炒めます。にんにくとセラーノ唐辛子を加えます。

💡 玉ねぎは焼き色をつけすぎず、透き通る程度に炒めましょう。
- 3
ウィトラコチェを加え、混ぜながら5〜7分炒めます。エパソーテの葉を加え(なければパクチーの葉で代用できます)、塩で味をととのえます。

💡 ウィトラコチェから黒っぽい汁が出ますが、問題ありません。汁気がとぶまで炒めます。
- 4
油をひかないコマルでコーントルティーヤを温め、やわらかくします。トルティーヤの半分に、炒めたウィトラコチェと裂いたオアハカチーズをのせます。

💡 焼きたてのコーントルティーヤを使うと、いっそうおいしいケサディーヤになります。
- 5
トルティーヤを半分に折り、コマルで片面2〜3分ずつ、チーズが溶けてトルティーヤに焼き色の斑点がつくまで焼きます。

💡 フライ返しで軽く押さえると、しっかり閉じます。
- 6
サルサ・ベルデ(salsa verde)、サワークリーム、パクチー(香菜)の葉を添えて、すぐにいただきます。

💡 ウィトラコチェは、トマティーヨ(tomatillo)のサルサ・ベルデと特によく合います。
よくある質問
このレシピについてよくある質問
ウィトラコチェとは何ですか?
ウィトラコチェはどんな味ですか?
ウィトラコチェは食べても安全ですか?
ウィトラコチェはどこで買えますか?
ウィトラコチェはどうやって調理しますか?
なぜウィトラコチェは「アステカのキャビア」と呼ばれるのですか?
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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