香ばしく炒ったカボチャの種を細かい粉にし、はちみつで練って丸めた、ユカタンに伝わるマヤの素朴なお菓子です。
このレシピについて
トクセル(toksel)は、炒ってひいたカボチャの種にはちみつを合わせ、丸めたり棒状にしたりして作る、ユカタン半島のマヤに古くから伝わるお菓子です。材料はペピータ(カボチャの種)とはちみつの2つだけ。香ばしい種の風味とはちみつのやさしい甘さが広がります。
歴史と由来
トクセル(tokseelやtok-selとも書きます)は、先スペイン期のマヤにさかのぼるといわれるお菓子で、長い年月を経てもほとんど姿を変えずに伝わってきたとされます。マヤ語の名前は「炒ったもの」や「焦がした種」を意味するといわれ、素焼きのコマル(comal)でカボチャの種を炒る作り方に由来すると考えられています。 アーモンドを使うヨーロッパのマサパン(mazapán)に対して、トクセルはメソアメリカ原産のカボチャの種を使う、いわばマヤ版のマサパンです。カボチャの種は、豊かさや実りと結びつく大切な食材だったともいわれます。 作り方は一見シンプルですが、ていねいさが必要です。カボチャの種を油をひかないコマルで、色づいて香りが立つまで注意深く炒り、細かい粉にひいてから、はちみつと混ぜて形づくれる生地にします。丸形や円盤形、動物の形などに整えるのが伝統的です。 トクセルは現在のマヤの儀礼でも役割をもち、農耕の儀式や伝統的な婚礼、死者を迎えるハナル・ピシャン(hanal pixan)の供え物にされることがあるといわれます。メリダやバジャドリードの市場では手作りのトクセルが見つかり、マヤの食文化を見直す動きのなかで、コース料理に取り入れるユカタンの料理人もいます。
栄養成分 1人分あたり
160
エネルギー
5g
たんぱく質
14g
炭水化物
10g
脂質
2g
食物繊維
20mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
皮をむいたカボチャの種300gを、油をひかないコマルで8〜10分、しっかり色づくまで炒ります。

💡 焦げやすいので気をつけましょう。あっという間に炒りすぎてしまいます。
- 2
冷まします。フードプロセッサーでごく細かい粉になるまで攪拌します。

- 3
粉をふるいにかけます。ふるいに残った粒は、フードプロセッサーに戻して再度攪拌します。

- 4
はちみつ100gを温めてさらさらにします。粉に少しずつ加えて混ぜ、練りながらまとめます。

💡 もっとも本場らしいのは、メリポナ(melipona)蜂のはちみつです。
- 5
くるみ大に取り分け、ぎゅっと押しかためながら丸めます。

- 6
2時間おいて乾かします。密閉容器で保存します。2週間ほど日持ちします。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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