トウモロコシ生地で黒いんげん豆のペーストを包んだ楕円形の生地をコマルで焼き、オアハカチーズをのせたオアハカ風のアントヒートです。
このレシピについて
豆とチーズのメメラス(memelas de frijol y queso)は、トウモロコシ生地に黒いんげん豆のペーストを詰めて楕円形にととのえ、コマル(comal)で焼き色がつくまで焼いたアントヒート(antojito/軽食)です。オアハカやメキシコ盆地(Valle de México)でよく食べられています。
歴史と由来
メメラス(memelas)は、メキシコ中部から南部にかけてのもっとも古いアントヒートのひとつで、そのルーツはオアハカのサポテカやミシュテカの先住民文化にさかのぼるといわれます。名前はナワトル語に由来し、楕円形で平たい形を表すとされますが、語源ははっきりしていません。 オアハカのメメラスは、地元のチーズ、多くはオアハカチーズ(quesillo)やケソ・フレスコ(queso fresco)を使うのが特徴です。昔からミルパ(milpa)で働くサポテカの農民たちの日々の糧で、栄養があって安く、持ち運びやすい食べ物でした。 オアハカの市場や中央盆地(Valles Centrales)のティアンギス(tianguis/露天市)では、メメラスは大きな黒い素焼きのコマルの上で注文ごとに焼かれ、ネグロ(chile negro)唐辛子のサルサ、ほぐしたタサホ(tasajo/牛の干し肉)、チャプリネス(chapulines/バッタ)などを添えて出されます。メキシコ盆地にも土地ならではのメメラスがあり、豆を使って朝食や午後の軽食に食べられています。 メメラスの生地をこねて形づくる技は、オアハカの先住民の家庭で母から娘へと受け継がれてきた、台所の大切な知恵のひとつです。
栄養成分 1人分あたり
310
エネルギー
11g
たんぱく質
47g
炭水化物
9g
脂質
6g
食物繊維
420mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
黒いんげん豆を塩、エパソーテ(epazote)、玉ねぎのかけらと一緒に、とてもやわらかくなるまで煮ます。煮汁を少し加えながらつぶし、もったりしたペーストにします。
💡 煮汁と一緒によくつぶした豆は、缶詰の豆よりずっと風味豊かです。
- 2
マサに塩を加え、水を少しずつ足しながら、なめらかでひび割れないようになるまでこねます。8等分にします。
- 3
生地をひとつ手に取り、手のひらで押して長さ約12cm、厚さ約1cmの楕円形にします。
- 4
中央に豆のペーストを大さじ1のせます。縁を持ち上げて具を包み込み、閉じ目をしっかり留めてから、やさしく押さえて楕円形に戻します。
💡 焼いている間に豆が出てこないよう、縁はしっかり閉じましょう。
- 5
コマルを中強火で熱します。メメラスをのせ、焼き色の斑点がつくまで片面5分ずつ焼きます。
- 6
焼き上がったら、それぞれのメメラスの上にさいたオアハカチーズをのせます。1分ほど置いてチーズを溶かし、すぐにいただきます。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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