香ばしく焼いたノパル(食用サボテン)と、こんがり焼いたパネラチーズをトルティーヤで包んだ、ベジタリアンタコスです。
このレシピについて
ノパルとチーズのタコス(tacos de nopal con queso)は、メキシコ中央部で親しまれている、肉を使わない人気のアントヒート(antojito/軽食)です。新鮮なノパル(nopal/食用サボテン)を鉄板で焼いて軽く焼き色をつけ、シャキッとしながらもジューシーな独特の食感に仕上げます。合わせるのは、表面をこんがり焼いたパネラチーズ(queso panela)。外は香ばしく、中はやわらかです。コーントルティーヤにのせ、トマティーヨ(tomatillo)のサルサ・ベルデ(salsa verde)、焼いた玉ねぎ、パクチーを添えていただきます。肉がなくてもメキシコ料理は十分においしいことを教えてくれるタコスです。
歴史と由来
ノパルはウチワサボテン(Opuntia)の茎節で、メソアメリカでもっとも古くから食べられてきた食材のひとつです。考古学的な調査から、何千年も前から食べられていたことがわかっています。メシカ(アステカ)の人々にとっても特別な植物で、ノパルの上でヘビをくわえるワシの姿は、今もメキシコ国旗の中央に描かれています。 焼いたノパルとチーズをトルティーヤで包むタコスは、メキシコ中央部の市場で親しまれてきた、素朴な家庭の味です。ケソ・フレスコ(queso fresco)やパネラチーズのような手頃なフレッシュチーズと組み合わせて食べられてきました。 近年は、野菜中心の料理への関心の高まりや、ノパルの栄養への注目から、ノパルのタコスがあらためて人気を集めています。
栄養成分 1人分あたり
280
エネルギー
14g
たんぱく質
32g
炭水化物
10g
脂質
6g
食物繊維
420mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
ノパルの下処理をします。ピーラーか包丁でとげと縁を取り除きます。幅1cmの細切りにするか、小さいものは丸ごと使います。塩をふります。
💡 生のノパルは加熱すると「ババ(baba)」と呼ばれるぬめりが出ます。これは自然なもので、タコスをしっとりさせてくれます。
- 2
コマル(comal)か鉄のフライパンを強火で熱します。ノパルを油をひかずに片面4〜5分ずつ焼き、焼き目がついて少ししんなりしたら、取り出しておきます。
💡 油をひかずに焼いたノパルは、ゆでたものより風味も食感もよくなります。
- 3
同じ熱いコマルに、薄切りにしたパネラチーズを並べます。片面2〜3分ずつ焼いてこんがりと焼き色をつけ、中はやわらかく、とろりとした状態に仕上げます。
💡 パネラチーズはほかのチーズのように溶けて流れず、形を保ったまま温まって香ばしく焼けます。
- 4
トルティーヤを温めます。焼いたノパル、パネラチーズ、焼いた白玉ねぎ、パクチー、トマティーヨのサルサ・ベルデをのせてタコスにします。くし形に切ったライムを添えていただきます。
💡 生のトマティーヨで作るサルサ・ベルデは、ノパルにぴったりです。酸味がぬめりとのバランスをとってくれます。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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