炒ったアマランサスをピロンシージョとシナモンで煮た、スペイン到来以前から続く温かい飲み物。栄養たっぷりでほっとする味です。
このレシピについて
アトーレ・デ・アマラント(atole de amaranto)は、炒って粉にしたアマランサスを牛乳または水、ピロンシージョ(piloncillo/未精製のきび砂糖)、シナモンと一緒に煮て作る、スペイン到来以前にルーツをもつ温かい飲み物です。栄養たっぷりで体が温まり、ナッツのような独特の香ばしさがあります。
歴史と由来
アマランサスは、ナワトル語で「ワウトリ(huauhtli)」と呼ばれ、メシカ(アステカ)の人々にとってトウモロコシ、豆、チアと並ぶ大切な作物でした。宗教儀礼で食べられ、貢ぎ物としても納められるほど貴重なものでした。スペインによる征服後は、先住民の儀礼と結びついていたため栽培が抑えられ、メキシコではいったん大きく衰えたといわれます。 それでもアマランサスは、オアハカ、プエブラ、メキシコ州などの先住民の村々で、日々の食べ物として、また儀礼の食べ物として受け継がれてきました。いまでは、栄養価の高い穀物として世界的に注目されています。 アマランサスのアトーレ(atole)は、スペイン到来以前から続くマサ(トウモロコシ生地)のアトーレの伝統と、炒って挽いたアマランサスを組み合わせたものです。アマランサスを炒ることで、ナッツやキャラメルのような複雑な香りが生まれ、この飲み物ならではの個性になります。ピロンシージョとシナモンを加えれば、寒い季節にぴったりの、体が温まる朝の飲み物になります。 メキシコ州やプエブラでは、朝の市場でタマレス(tamales)と一緒にアマランサスのアトーレが売られています。古くから受け継がれてきた食材を、気軽に味わえる飲み物です。
栄養成分 1人分あたり
210
エネルギー
8g
たんぱく質
38g
炭水化物
4g
脂質
3g
食物繊維
45mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
アマランサス180mlをコマル(comal)に入れ、油をひかずに中火で絶えず混ぜながら3〜4分炒ります。粒がはじけてきつね色になれば炒り上がりです。

💡 ほとんどの粒が小さなポップコーンのようにはじけたら、炒り上がりのサインです。
- 2
炒ったアマランサスをミキサーやフードプロセッサーにかけ、細かい粉にします。

- 3
アマランサスの粉を冷水120mlで溶き、だまのないペースト状にします。

💡 先に冷たい水で溶いておくと、熱い液体に加えたときにだまになりません。
- 4
鍋に牛乳720ml、削ったピロンシージョ(piloncillo)80g、シナモンスティック1本を入れて温めます。ピロンシージョが溶けたら、アマランサスのペーストを絶えず混ぜながら加えます。

- 5
弱火にし、手を止めずに混ぜながら10〜12分、とろみがつくまで煮ます。シナモンを取り出し、温かいうちに出します。

💡 アトーレは軽いクリームくらいのとろみが目安です。濃くしすぎないようにしましょう。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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