生のトウモロコシをすりつぶし、牛乳とシナモン、砂糖で煮た、メキシコ中央部の温かくやさしい飲み物です。
このレシピについて
アトーレ・デ・エローテ・コン・カネラ(atole de elote con canela)は、すりつぶした生のトウモロコシを牛乳、シナモン、砂糖と一緒に煮た温かい飲み物です。クリーミーで香りがよく、やさしい甘さが特徴で、メキシコ中央部では寒い朝の定番です。
歴史と由来
アトーレ(atole)はメソアメリカでもっとも古い飲み物のひとつで、その歴史は数千年前にさかのぼるといわれます。メシカ(アステカ)をはじめとするスペイン到来以前の人々は、マサを水で溶いた「アトリ(atolli)」を、日々の食事としても儀式の場でも口にしていました。スペイン人の到来とともに牛乳、砂糖、シナモンが伝わると、先住民の伝統にヨーロッパの食材が加わり、今のような温かい飲み物へと姿を変えていきました。 エローテのアトーレには、ニシュタマル(アルカリ処理したトウモロコシ)ではなく生のトウモロコシを使います。そのため、マサで作るアトーレよりも自然な甘みがあり、繊細な味わいになります。メキシコ中央部でやわらかいトウモロコシが出回る7月から10月ごろが、このアトーレがいちばんおいしい季節です。昔は朝早く市場でトウモロコシを買い、その場ですりつぶして朝食用のアトーレを作っていました。 スペイン人が伝えたシナモンは、トウモロコシの甘みを引き立てる香りとしてぴったりでした。トウモロコシとシナモンの組み合わせはメキシコ料理でもとくに調和のとれたもので、チャンプラード(champurrado)などにも見られます。今では、エローテのアトーレは庶民的な市場や大衆食堂で売られ、秋から冬の肌寒い日には家庭でも作られています。
栄養成分 1人分あたり
195
エネルギー
5g
たんぱく質
36g
炭水化物
4g
脂質
2g
食物繊維
55mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
やわらかいトウモロコシ4本の粒を芯から外します。缶詰のトウモロコシを使う場合は、500gをしっかり水気をきります。

💡 旬の生のトウモロコシを使うと、風味がよくなります。
- 2
トウモロコシの粒と全乳500mlをミキサーにかけ、とてもなめらかにします。さらし(チーズクロス)か目の細かいこし器でこし、しっかり絞って液を取ります。

💡 残ったかすは、スープやタマレスに使えます。
- 3
こした液を鍋に入れます。さらに牛乳500ml、10cmのシナモンスティック1本、砂糖150gを加えます。

- 4
中火にかけ、焦げつかないよう木べらで絶えず混ぜながら温めます。静かに沸騰させます。

💡 混ぜるのをやめると、だまができてしまいます。
- 5
火を弱め、ときどき混ぜながらさらに15分煮ます。スプーンの背を覆うくらいのアトーレらしいとろみがつけば完成です。

- 6
シナモンスティックを取り出します。マグや素焼きの器に注いで温かいうちに出し、シナモンパウダーをふります。

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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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