バターで炒めたトウモロコシに、マヨネーズ、チーズ、ライム、唐辛子、甘酸っぱいチャモイをかけた屋台の味です。
このレシピについて
エスキーテス・コン・チャモイ(esquites con chamoy)は、メキシコの縁日や市場、街角で大人気の軽食エローテ・プレパラード(elote preparado)を、コップに盛って食べやすくしたものです。若いトウモロコシの粒をバターで炒め、ピキン(piquín)唐辛子、ライム、マヨネーズ、コティハチーズ(cotija)をのせ、仕上げにチャモイ(chamoy)をかけます。チャモイは果物の漬けものから作る、甘酸っぱくて辛く、塩気もある独特のソースです。いくつもの味が重なり合い、手が止まらなくなるおいしさです。手軽で安く作れる、とてもメキシコらしい一品です。
歴史と由来
エスキーテス(esquites)はスペイン人が来る前から続く軽食で、名前は「炒ったトウモロコシの粒」を意味するナワトル語の「イスキトル(ízquitl)」に由来します。もともとはトウモロコシの粒をコマル(comal)で炒ったり、エパソーテ(epazote)や消石灰を入れた湯で煮たりする素朴な料理で、トウモロコシをそのまま味わう食べ方だったといわれています。 スペインによる植民地化と、その後の食文化の混ざり合いのなかで、エスキーテスにはライムやチーズ、マヨネーズといった新しい食材が少しずつ加わっていきました。なかでもチャモイは、もっとも新しく、好みが分かれるトッピングかもしれません。中国系の移民が伝えた果物の塩漬け菓子にルーツがあるといわれ、甘み、酸味、辛み、塩気を一度に感じさせる味わいは、西洋の料理ではあまり見られない組み合わせです。メキシコでは、こうした味のコントラストこそが理想のおやつの味とされています。梅干しの甘酸っぱさを思い浮かべると、イメージしやすいでしょう。
栄養成分 1人分あたり
290
エネルギー
7g
たんぱく質
35g
炭水化物
14g
脂質
3g
食物繊維
480mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
トウモロコシの粒をはずすか、冷凍コーンを解凍してしっかり水けをきります。生のトウモロコシを使う場合は、塩とエパソーテを入れた湯で15分ゆでてから粒をはずし、取っておきます。缶詰を使う場合は、汁けをきってよく水で洗います。
💡 生や冷凍のトウモロコシのほうが缶詰より食感はよくなりますが、どれを使ってもおいしく作れます。
- 2
大きめのフライパンにバターを入れ、強火で溶かします。トウモロコシの粒を重ならないように広げ入れ、2〜3分さわらずに焼いて、片面にしっかり焼き色をつけます。フライパンをゆすり、塩とピキン唐辛子パウダーをお好みで加えます。ときどき混ぜながら、さらに5分炒めます。
💡 少量のバターでこんがり焼き色をつけると、スモーキーな香ばしさが生まれます。これが、ありきたりなエスキーテスと忘れられない一杯の分かれ目です。
- 3
熱々のエスキーテスを1人分ずつコップか深めの器に盛ります。マヨネーズ、くずしたコティハチーズ(またはすりおろしたケソ・フレスコ(queso fresco))、しぼりたてのライム果汁、お好みでピキン唐辛子パウダー、チャモイソース、ホットソース数滴を順に重ねてかけます。食べる前に混ぜていただきます。
💡 層に重ねて盛るのも楽しみのひとつです。食べる人がそれぞれ好きなように混ぜて、辛さを調節できます。
このレシピを評価する

Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
続きを読む関連レシピ

ハイビスカスのケサディーヤ
水で戻して炒めたハイビスカスととろけるオアハカチーズを、マサ生地で包んで焼いた色鮮やかなケサディーヤです。

パパク・ツル(カボチャの種油で仕上げる古式パパツレス)
カボチャの種のソースに浸したトルティーヤでゆで卵を包む、古代マヤから伝わる料理です。

バンデリージャ(メキシコ風アメリカンドッグ)
串に刺したソーセージに衣をつけて揚げ、ソースをかけたメキシコシティの屋台の定番スナックです。

オアハカ風トラユーダ(豆とチーズとタサホのせ)
大きなコーントルティーヤをパリッと焼き、ラード、豆、オアハカチーズ、タサホ、野菜をのせて半分に折る、オアハカを代表する屋台料理です。
このレシピは気に入りましたか?
TikTokでメキシコ料理のレシピやお店の動画を公開中。最新情報はメールでもお届けします。
