じゃがいもと牛肉を詰めて焼く、イダルゴ風のパイ生地のエンパナーダです。外はサクサク、中はしっとりと仕上がります。
このレシピについて
パステ・イダルゲンセ(pastes hidalguenses)は、じゃがいもと牛肉を詰めたパイ生地のエンパナーダ(empanada)です。イダルゴの鉱山で働いたイギリス人鉱夫たちが残した料理で、外はサクサク、中はしっとりとした食感です。
歴史と由来
イダルゴのパステ(pastes)は、メキシコの食の歴史のなかでもとりわけ興味深い物語をもつ料理です。その起源は、19世紀初めに銀山で働くためにイダルゴのレアル・デル・モンテ(Real del Monte)へやって来た、イギリス・コーンウォール地方の鉱夫たちにさかのぼります。 彼らが持ち込んだのが、肉とじゃがいもをパイ生地で包んだコーニッシュ・パスティ(Cornish pasty)でした。鉱山の中で手軽に食べられる昼食として重宝されたのです。時がたつにつれてパステはメキシコ流に変わっていきました。生地にはラードが使われるようになり、具には唐辛子が加わり、パイナップルやアロス・コン・レチェ(arroz con leche/ライスプディング)、カヘタ(cajeta/ヤギ乳のキャラメル)を詰めた甘いものも生まれました。 現在、レアル・デル・モンテでは毎年10月にパステ祭り(Feria del Paste)が開かれ、多くの店が自慢のパステを競い合います。町にはこのエンパナーダを紹介する博物館まであります。パステはパチューカからミネラル・デル・チコまで、イダルゴの山あいの各地のパン屋や屋台で売られています。温かいうちに手に持ってそのまま食べるのが定番で、側面につけた縁のひだ(repulgue)がほかのエンパナーダとの違いです。パステの伝統は、プエブラやメキシコ州など近隣の州にも広がっています。
栄養成分 1人分あたり
380
エネルギー
14g
たんぱく質
38g
炭水化物
20g
脂質
2g
食物繊維
520mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
じゃがいもは皮をむいて小さな角切りにします。玉ねぎとセラーノ(serrano)唐辛子はみじん切りにします。

💡 じゃがいもは1cm角にすると早く火が通ります。
- 2
じゃがいもを塩を入れた湯でゆで、少し芯が残るくらい(完全にやわらかくなる手前)で引き上げ、水けをきります。

- 3
牛肉をごく細かく刻みます。玉ねぎ、セラーノ唐辛子、塩、こしょうと一緒に、焼き色がつくまで炒めます。

💡 伝統的には、肉はひき肉にせず包丁で刻みます。
- 4
水けをきったじゃがいもと炒めた牛肉を混ぜ合わせ、冷まします。

- 5
パイ生地をのばし、直径15cmの円形に抜きます。それぞれに具をのせます。

- 6
半分に折り、縁を側面でひだを寄せるようにして閉じます。表面に溶き卵を塗ります。

💡 側面の縁のひだが、パステならではの目印です。
- 7
200°Cのオーブンで25〜30分、こんがりと色づくまで焼きます。熱いうちに出します。

💡 外側がきつね色でサクッとするまで焼くのがポイントです。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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