
メキシコ食の祭りカレンダー:旅の日程選びに
旅する価値のあるメキシコの食の祭りと季節を月ごとに。聖燭祭、ゲラゲッツァ、チレス・エン・ノガダ、モーレ・フェア、死者の日、大根の夜まで紹介します。
メキシコには、一年のうち数週間しか存在しない料理と、食がすべての中心になる祭りがあります。食の旅を計画する人にとって、このカレンダーは日程選びの助けになります。毎月何が祝われ、どこで、何が食べられるのか。旅行者の視点でまとめました。季節や日数の全体像はいつ行く?何日必要?をご覧ください。
一つ注意があります。日付の決まった祝日は変わりませんが、フェアやフェスティバルは毎年発表され、日程が動くことがあります。予約の前に、自治体や州の公式プログラムを確認してください。
1月〜4月:公現祭、聖燭祭、四旬節、クンブレ・タヒン
1月6日:公現祭(ディア・デ・レジェス)
国じゅうでロスカ・デ・レジェスが切り分けられます。砂糖漬けの果物を飾った王冠形の甘いパンで、中に一つか複数の小さな人形が隠されており、ホットチョコレートと一緒に食べます。人形を引き当てた人は、2月2日にタマレスをふるまう約束をします。
2月2日:聖燭祭(カンデラリア)
家庭でも市場でもタマレスとアトーレの日です。トラコタルパン(ベラクルス)ではカンデラリアが一年でいちばん大きな祭りで、川岸でソン・ハローチョのファンダンゴが開かれます。
四旬節と聖週間(2月〜4月)
復活祭前の数週間は食卓が変わります。魚、干しエビのかき揚げ、ロメリートス、チーズのチレ・レジェーノ、ノパル、デザートにはカピロターダ。いつもと違う市場の料理が見られる興味深い時期です。
3月:クンブレ・タヒン
春分のころ、パパントラ(ベラクルス)でトトナカ文化の祭典クンブレ・タヒンが開かれ、パパントラのボラドーレス、音楽、郷土料理が楽しめます。ベラクルスのガイドで紹介しています。
5月〜8月:ゲラゲッツァ、ブドウの収穫祭、チレス・エン・ノガダ
7月:ゲラゲッツァ(オアハカ)
オアハカ市で、7月16日のあとの二度の月曜日――「ルネス・デル・セロ(丘の月曜日)」――に、フォルティンの丘の劇場で州内各地の踊りが披露されます。周辺ではメスカルの見本市、テハテとタマルの祭り、食の催しが開かれます。一年でオアハカの宿が最も取りにくい時期の一つです。詳しくはメスカルの道をどうぞ。
8月:フィエスタス・デ・ラ・ベンディミア(バハ・カリフォルニア)
バジェ・デ・グアダルーペで、バハ・カリフォルニアのワイン生産者が8月の大半にわたって試飲会、食事会、コンサートを開きます。7月末に始まることもあります。バハ・カリフォルニアのガイドもご覧ください。
8月〜9月:チレス・エン・ノガダ(プエブラ)
チレス・エン・ノガダの季節は、カルパン周辺のクルミとザクロの収穫と重なります。肉と果物のピカディージョを詰めたポブラノ唐辛子に、クルミのソース、ザクロ、パセリをかけた一皿は、国旗の三色です。最も広く知られる言い伝えでは1821年のアグスティン・デ・イトゥルビデのプエブラ通過と結びつけられますが、歴史家は伝説とみなしています。詳しくはプエブラとオアハカ、モーレの道をどうぞ。
9月〜10月:独立記念日、パステ、モーレ
9月15日・16日:独立記念日
15日の夜、国じゅうの広場で「独立の叫び(グリート)」が響き、ポソレ、トスターダ、ソペ、エンチラーダ、テキーラで夕食を楽しみます。広場はアントヒートスの屋台でいっぱいになります。
10月:パステ祭り(イダルゴ)
イダルゴ州レアル・デル・モンテ(ミネラル・デル・モンテ)では、19世紀にこの地にパイを伝えたコーンウォールの鉱夫たちを記念して、2009年から国際パステ・フェスティバルが開かれています。2025年からは10月の第2週末が公式の開催日です。メキシコシティからの日帰りグルメ旅で紹介しています。
10月:全国モーレ・フェア(メキシコシティ)
ミルパ・アルタ区のサン・ペドロ・アトクパンで、1976年から毎年10月に開かれ、数十のモーレ・ペーストの生産者が集まります。
10月〜11月:モーレ・デ・カデラス(プエブラ)
テワカンでは、モーレ・デ・カデラスの季節が10月の「マタンサ(屠畜)」の祭りで幕を開け、11月末まで続きます。この数週間にしか作られない料理です。
11月〜12月:死者の日、ポサダ、大根
10月31日〜11月2日:死者の日とハナル・ピシャン
メキシコで最もよく知られた祭りで、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。祭壇には死者のパン、タマレス、モーレ、果物、カボチャの砂糖煮、そして故人の好物が並びます。定番の目的地は、オアハカ、パツクアロとハニツィオ島(ミチョアカン)、ミスキック(メキシコシティ)、そしてユカタンのハナル・ピシャンで、ここではムクビポジョが作られます。数か月前に予約しましょう。ミチョアカンとユカタンのガイドもどうぞ。
12月12日:グアダルーペの聖母の日
何百万人もの巡礼者がメキシコシティのグアダルーペ寺院を訪れ、周辺の通りには屋台が並びます。タマレス、アトーレ、クリームのゴルディータ、ブニュエロ。
12月16日〜24日:ポサダとクリスマス
ポサダはマリアとヨセフの旅を再現する行事で、歌、ピニャータ、ポンチェ、ブニュエロ、タマレスが欠かせません。クリスマスイブの夕食にはビスカヤ風のバカラオ、ロメリートス、豚もも肉のローストが並びます。
12月23日:大根の夜(オアハカ)
オアハカのソカロでは1897年から、このために育てた巨大な大根を彫って作る人形のコンテストが開かれています。大根はすぐにしおれてしまうため、数時間しか続きませんが、何千人もの人が訪れます。
このカレンダーの使い方
- 旅が一度だけなら、死者の日(オアハカ、ミチョアカン)とゲラゲッツァ(オアハカ)が、食の楽しみが最も多い時期です。ただし最も混み合う時期でもあります。
- 静かに過ごしたいなら、8〜9月のプエブラで、チレス・エン・ノガダとほかのプエブラ料理を組み合わせましょう。雨季の中部は緑が美しい季節です。
- 観光地らしくない体験なら、テワカンのモーレ・デ・カデラスや、トラコタルパンのカンデラリアを。
よくある質問
メキシコで最も大切な食の祭りは?
広がりと意味の深さでいえば死者の日です。国じゅうで、地域ごとの料理とともに祝われます。
季節外れでもチレス・エン・ノガダは食べられますか?
一年中出す店もありますが、伝統的にはクルミとザクロが新鮮な8〜9月の料理です。
ゲラゲッツァの観覧は有料ですか?
劇場での公演はチケット制で、事前に販売されます。周辺の催しの多くは自由に参加できます。公式プログラムを確認してください。
大根の夜は食の祭りですか?
彫刻のコンテストですが、オアハカのクリスマス市の一部で、周りではブニュエロなど季節の菓子が売られます。
参考資料
- スペイン語版ウィキペディア「Guelaguetza」(ルネス・デル・セロ、メスカルの見本市、テハテとタマルの祭り)、2026年10月25日閲覧。
- ウィキペディア「Noche de los Rábanos」(12月23日、1897年から公式のコンテスト)。
- スペイン語版ウィキペディア「Feria Nacional del Mole」(サン・ペドロ・アトクパン、10月、1976年から)。
- スペイン語版ウィキペディア「Cumbre Tajín」(3月、2000年から)。
- 英語版ウィキペディア「International Pasty Festival」、ADN40(10月第2週末を定めた政令)。
- México Desconocido「La historia del chile en nogada」。
- Milenio、México Desconocido、テワカンのモーレ・デ・カデラスの季節。
- Diario de Yucatán、Uno TV、ハナル・ピシャンとムクビポジョについて。
- ユネスコ「死者に捧げる先住民の祭礼」、無形文化遺産。

Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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