タマレスをボリージョ(メキシコの塩パン)にはさんだ、メキシコシティを代表する屋台の朝ごはん「グアホロタ」です。
このレシピについて
トルタ・デ・タマル(torta de tamal)は、ラハス(rajas)やモレ(mole)のタマレス(tamales)を、カリッとしたボリージョ(bolillo)にはさんだ、メキシコシティを代表する屋台の朝ごはんです。「グアホロタ(guajolota)」の愛称で呼ばれ、毎朝たくさんの人のおなかを満たしています。
歴史と由来
トルタ・デ・タマルは、メキシコシティでは親しみを込めて「グアホロタ」と呼ばれ、首都でもっとも象徴的な屋台料理のひとつです。そして、もっとも風変わりな料理のひとつかもしれません。なにしろ、タマレスをボリージョにはさんでしまうのですから。メキシコ料理を知らない人には炭水化物の重ねすぎに見えるかもしれませんが、生粋のメキシコシティっ子にとっては、ほっとする完璧な朝ごはんです。 始まりは数十年前、トルティーヤ店や市場、地下鉄の駅のまわりにいた露天商たちが、もっとも安く手に入りやすい2つの食べ物、タマレスとパンを組み合わせたことだといわれます。持ち運びやすく、腹持ちもよい実用的な組み合わせでした。ボリージョはタマレスの汁を吸い込み、器であると同時に、味を引き立てる役割も果たします。 グアホロタには、ほとんどどんなタマレスでも使えます。チーズ入りのラハス、モレ、鶏肉入りのサルサ・ベルデ(salsa verde)、チポトレ(chipotle)、さらには甘いタマレスまであります。メキシコシティの寒い朝、湯気の立つタマレスの鍋とボリージョのトレーを並べた売り手の姿は、この街の食文化を象徴する日常の風景です。 「グアホロタ」という名前も興味深く、七面鳥を意味するナワトル語に由来します。七面鳥がおなかに詰め物を抱えるように、タマレスがボリージョの中に収まっている様子にちなむという説もあります。名前の由来はともかく、グアホロタは今やメキシコシティの食の象徴です。社会階層を問わず、あらゆる地区の人々に愛されています。
栄養成分 1人分あたり
520
エネルギー
14g
たんぱく質
75g
炭水化物
18g
脂質
5g
食物繊維
720mg
ナトリウム
* 数値は目安です。使用する材料によって異なる場合があります。
作り方
- 1
タマレスが冷めている場合は、10〜15分蒸して温めます。作りたてなら、そのまま使います。中まで熱々で、しっとりしているのが理想です。

💡 タマレスに皮がついている場合は、崩さないようにそっとはがしましょう。
- 2
ボリージョに、片側がつながるように横から切り込みを入れます。本のように開き、お好みでコマル(comal)でさっと温めて、カリッとさせます。

💡 ボリージョはやわらかいままが好きな人もいれば、軽くトーストする人もいます。
- 3
タマレスの皮をそっとはがします。開いたボリージョにタマレスを丸ごとのせ、軽く押さえてなじませます。

💡 チーズ入りのラハスや、モレのタマレスがとくに人気です。
- 4
タマレスの種類に合わせて、お好みでサルサ・ベルデかサルサ・ロハ(salsa roja)を加えます。サルサが味を引き立て、全体をまとめてくれます。

💡 ラハスのタマレスには、トマティーヨ(tomatillo)のサルサ・ベルデがよく合います。
- 5
トルタを閉じ、クラフト紙か紙ナプキンで包んで、すぐにいただきます。メキシコシティ流に、歩きながら、または立ったまま食べます。

💡 昔ながらの組み合わせなら、カフェ・デ・オジャ(café de olla)かアトーレ(atole)を添えるのがいちばんです。
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Recetas Mexas 創設者
メキシコ・プエブラ出身のITエンジニアで食べることが大好き。世界中の台所で作れるよう工夫した本格メキシコ料理のレシピを1,250品以上執筆。2018年からマドリード在住。
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